エンバペがクラシコで2発!レアル・マドリードの通算100得点に到達 「クオリティーがないと言うヤツは嘘つきだ」勝利の先に見据えるチームの完成度

2026.10.26

スペイン・ラ・リーガ第10節が10月25日に行われ、レアル・マドリードは敵地カンプ・ノウでバルセロナに2-1で勝利した。伝統の一戦「エル・クラシコ」で2ゴールを挙げたのは、フランス代表FWキリアン・エンバペ選手。個人としての存在感を示す一方、試合後にはチーム全体で戦うことの重要性を強調した。

 


▪️エンバペの2発でクラシコ制す マドリー通算100得点の節目も


レアル・マドリードはバルセロナにボールを保持される時間帯もあったが、守備を固めながら速攻を狙う戦い方で対抗した。

前半41分、エンバペ選手が先制ゴールを奪取。後半16分にはバルセロナのFWハフィーニャ選手に同点ゴールを許したものの、マドリーは守備の集中力を保ち、勝ち越しの機会をうかがった。

そして後半42分、MFジュード・ベリンガム選手、MFエドゥアルド・カマヴィンガ選手とボールをつなぎ、最後はエンバペ選手が再びネットを揺らした。エースの2得点によって、マドリーは敵地での大一番を2-1で制した。

この試合でエンバペ選手は公式戦通算得点数を100の大台に乗せた。

クラシコでの勝利と個人記録の節目が重なる結果となったが、本人が試合後に前面に押し出したのは、自身の活躍以上にチームとしての成果だった。

 


▪️「主役はチーム」個人の得点よりも強調した一体感


試合後、エンバペ選手はクラブの公式チャンネル『レアル・マドリードTV』のインタビューで、勝利の要因について語った。

「本当に、この試合の主役はチームだった。僕たちは個人対個人ではなく、チーム対チームの試合をしなければならないと分かっていたんだ」

さらに、試合の流れを振り返りながら、選手たちが同じ方向を向いて戦えたことを勝利につなげた。

「難しい時間帯もあれば、こちらが優勢に進められる時間帯もあった。それでも、良いメンタリティーで自分たちのすべてを出し切り、最終的に勝利をつかむことができた」

2ゴールを決めたストライカーが、試合の主役を自分ではなくチームと表現した点は印象的だ。個人の能力だけで勝ち切るのではなく、攻守両面で組織として機能することが、タイトル獲得に向けた課題であると認識している。

 


▪️首位バルセロナとの勝ち点差は3 エンバペが求める継続性


今回の勝利によって、レアル・マドリードは首位バルセロナとの勝ち点差を3に縮めた。リーグ優勝争いを考えるうえで重要な勝ち点3を手にしたが、エンバペ選手はクラシコの勝利だけで満足するつもりはない。

「ラ・リーガの優勝争いに参加し続けることが大切だ。今日はビッグマッチだったけど、手にできる勝ち点は3なんだ。優勝するためには、これからも多くの勝ち点を獲得する必要がある」

さらに、次の試合でも同じ姿勢を維持する必要があると訴えた。

「勝ち続けることができなければ、この勝利の意味も薄れてしまう。このクラブはレアル・マドリーであり、僕たちは前に進み続けなければならない。5連勝したとしても、それで十分というわけではない。僕たちはすべての試合に勝ちたいと思っているんだから」

カンプ・ノウでの勝利はチームに自信をもたらす一方、シーズンの行方を決定づけるものではない。エンバペ選手は、クラシコで示した強度と集中力を、次戦以降も維持することの重要性を強調した。

 


▪️「クオリティーがないと言うヤツは嘘つきだ」才能を結果につなげるために


エンバペ選手をはじめ、世界トップクラスの実力を持つ選手がそろう。しかし、個々の能力の高さが、そのままチームとしての完成度やタイトル獲得を保証するわけではない。

マドリー加入後、個人としての得点力を示してきたエンバペ選手にとって、今季はチームとして大きな成果を手にすることも重要なテーマとなる。優勝を目指すうえで何が必要なのか。フランス代表FWは、選手個々の才能を組織的な力へと結びつける必要性を率直に語った。

「今季、何かを成し遂げたいのなら、グループとして、チームとしてプレーしなければならない。このチームにはクオリティーがあるんだから。マドリーにいる選手たちを見て、クオリティーがないと言うヤツは嘘つきだ。でも、僕たちはすべてをチームとして、グループとしてやらないといけない。そうできれば、獲得したいものを手にできるはずだよ」

スター選手を数多く擁するマドリーだからこそ、個人の力をどう組み合わせ、チーム全体のパフォーマンスへとつなげるかが問われる。エンバペ選手の言葉は、戦力への自信と、組織としてさらに成長する必要性を同時に示している。

 


▪️通算100得点も「何より重要なのはチームの勝利」


通算100得点について感想を求められたエンバペ選手は、喜びを口にしながらも、個人記録を最優先には考えていないと説明した。

「幸せだ。本当に幸せだ。みんな知っていることだけど、僕はゴールを決めて、それでチームを助けたいんだ。でも、それは細かいことだとも思う。さっき言ったように、何よりも重要なのはチーム、グループとしての勝利なんだ。この勝利は大きな自信を与えてくれると思う」

クラシコでの2ゴール、そして通算100得点という節目。数字だけを見れば、エンバペ選手の個人能力が際立つ一戦だった。しかし、本人が繰り返したのは、チームとして勝利を積み重ねることの重要性だ。

宿敵バルセロナを敵地で下し、リーグ優勝争いでも追撃態勢を整えたレアル・マドリー。エンバペ選手が示した自信と課題意識を、今後の試合でチーム全体の結果へと結びつけられるか。シーズンを通じた戦いが続く。