RIZIN平本蓮選手が約1年9か月ぶり“復帰戦”決定も消えぬ疑惑 神戸大会で皇治選手と激突

2026.4.21

【©️RIZIN】

格闘技イベント「RIZIN」は4月21日、都内で記者会見を行い、「RIZIN.53」(5月10日、兵庫・神戸)にて、平本蓮選手(27=剛毅會)と皇治選手(36=TEAM ONE)が対戦することを正式発表した。試合は3分3ラウンド、10オンスグローブ着用のスタンディングバウト特別ルールで行われる。


 

2024年7月以来、約1年9か月ぶりの実戦復帰となる平本選手。

肩の手術による長期離脱を経てのカムバック戦となるが、その背景にはいまだ払拭されない“薬物疑惑”が影を落としている。

前回の会見で平本選手は、ステロイド使用を断定的に認めたわけではないものの、それを想起させる発言を残し、波紋を広げた。一方で、公式の薬物検査は陰性とされており、違反は確認されていない。本人も一貫して使用を完全否定しているが、疑惑は解消されないまま宙に浮いた状態が続いている。

さらに、この問題をより複雑にしているのが、対戦選手たちの発言だ。

これまで対峙してきたファイターたちは一様に、平本選手の身体能力やパフォーマンスに疑問を呈し、薬物使用を指摘。

今回の会見でも皇治選手が「2戦連続ステロイドかって感じ」と挑発するなど、

その見方は一貫している。

加えて、朝倉未来選手も先日の会見で舌戦バトルで平本選手に対して「薬物抜けたのかよ」と踏み込んだ問いかけを行った経緯があり、トップ戦線の選手たちの間で疑念が共有されている実情もうかがえる。こうした複数の証言が重なることで、格闘技界の一部では“公然の認識”として語られている側面も否定できない。

 

一方で、今回の試合構図にも注目が集まる。

体格面では平本選手が大きく上回ると見られており、“二回り差”とも形容されるサイズ差の中で、皇治選手が挑む構図となる。近年の皇治選手はボクシングマッチにおいて、こうした階級差を超えた対戦を続けており、今回もその延長線上にある一戦と言える。

平本選手は「MMAではないが、面白い試合を見せたい」と語り、同時期に行われる井上尚弥選手と中谷潤人選手のビッグマッチを引き合いに出し、「それ以上に面白い試合をする」と強気の姿勢を見せた。

 

急転直下で決定したカードについて、榊原信行CEOも「何が起こるか分からない」と語るなど、異例のスピード感で実現した一戦。

疑惑、因縁、そして体格差―複数の要素が絡み合うこのカードは、

単なる復帰戦の枠を超えた話題性の高い戦いとなりそうだ。