ベネズエラ 絶望からの大逆転で歴史を塗り替える 終盤3連打で試合ひっくり返し初の決勝進出
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沈黙とため息に包まれていたスタジアムが、わずか数分で熱狂の渦へと変わった。
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝が16日(日本時間17日)、米マイアミで行われ、ベネズエラがイタリアに4-2で劇的な逆転勝利。
土壇場の猛攻で試合をひっくり返し、悲願の初決勝進出を果たした。
試合序盤は、まさに苦しい展開だった。
先発のケイダー・モンテロは2回、制球を乱して崩れる。
安打と3連続四球で押し出しの失点を喫すると、流れは完全にイタリアへ。2番手リカルド・サンチェスも踏ん張りきれず、内野ゴロの間に追加点を奪われ、0-2。スタンドのベネズエラファンにも不安が広がった。
打線も沈黙する。相手先発アーロン・ノラの前にチャンスすら作れず、4回までわずか1点。エウヘニオ・スアレスのソロ本塁打で食い下がるのが精一杯だった。
だが、このチームはここで終わらなかった。
試合が動いたのは7回。2死一、三塁―あと1アウトで無得点に終わるという極限の場面で、空気が一変する。
まずはロナルド・アクーニャJr.が鋭い一打を放ち同点。さらにマイケル・ガルシアが続き、ついに勝ち越し。止まらない勢いのまま、ルイス・アラエスも適時打を放ち、この回まさかの3連続タイムリー。わずかな隙を突いた怒涛の攻撃で、一気に試合をひっくり返した。
それまで重苦しかった球場は、歓喜の大合唱へ。
ベネズエラファンで埋め尽くされたスタンドが揺れ、選手たちは興奮の渦の中で何度も拳を突き上げた。
1次ラウンドはプールDを2位通過。準々決勝では日本を相手に逆転勝利。そしてこの準決勝でも再び逆転劇。
土壇場で試合をひっくり返す勝負強さは、本物だ。
勢いに乗っていたイタリアは、あと一歩のところで歴史的快挙を逃した。
ベネズエラは明日17日(日本時間:18日)、3大会連続で決勝に進出している強豪・アメリカと対戦する。

