歌舞伎町の“格闘技の箱”が消える日「新宿FACE」閉館へ・・・21年で幕を下ろす理由
東京・新宿、眠らない街として知られる歌舞伎町。その一角で格闘技とプロレスの熱狂を支えてきたイベントホール、新宿FACEが、2026年9月末をもって閉館することが明らかになった。2005年の開業から約21年。多くの名勝負とスターの原点を見届けてきた“格闘技の箱”が、その役目を終える。
閉館の理由は、施設が入る建物との定期建物賃貸借契約の満了。
運営側によると契約更新は行われず、約2年後の秋に営業を終えることになるという。
新宿FACEは2005年7月29日、歌舞伎町の複合施設ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7階にオープン。こけら落としとして開催されたのは女子格闘技大会『W-FACE』だった。当時、格闘技ブームの余熱が残る時代に誕生したこの会場は、キックボクシング、総合格闘技、プロレスなど多彩な興行を受け入れ、都心で格闘技を観戦できる貴重な“常設会場”として存在感を高めていった。
とりわけ女子MMAの歴史において、この会場の役割は大きい。女子総合格闘技団体のDEEP JEWELSは新宿FACEで旗揚げされ、しばらくの間ホーム会場として大会を開催。多くの女子ファイターがこのリングからキャリアを歩み始めた。
また、若きスター候補が腕を磨く舞台でもあった。現在K-1の顔として知られる武尊も、2011年12月にキックボクシング大会『Krush』で同会場のリングに上がっている。現在第一線で活躍するファイターの多くが、この“歌舞伎町のリング”を通過してきたと言っても過言ではない。
つい先日の2月28日には、歌舞伎町を舞台に続いてきた格闘技イベント「SHOOTO GIG TOKYO」の新宿FACE大会が節目の40回目を迎えたばかり。格闘技文化の灯を守り続けてきた会場の閉館発表に、SNSでは選手や関係者、ファンから惜しむ声が相次いでいる。
昨年には開業20周年を迎えたばかりだった新宿FACE。
歌舞伎町という街の雑踏とネオンの中で、
無数の歓声と汗を吸い込んできたリングが、
2026年の秋、静かにその歴史を閉じる。

