五輪メダル破損問題で組織委が調査開始 安全設計の「外れるコード」に注目集まる
2026.2.10
【=NEWS4 SAN ANTONIO】
ミラノ・コルティナ冬季五輪で、選手に授与されたメダルの破損が相次いで確認され、組織委員会が原因究明に向けた調査を開始した。表彰式直後に不具合が発生するケースもあり、競技の象徴であるメダルの品質管理に注目が集まっている。
問題が表面化したのは8日。
アルペンスキー女子滑降で金メダルを獲得したブリージー・ジョンソン(米国)が、表彰式を終えた直後にメダルのリボン部分が外れた状態を報道陣に公開した。ジョンソンは「興奮して飛び跳ねたら、突然外れてしまった」と当時の状況を説明している。
さらに、女子距離複合で銀メダルを獲得したエバ・アンデション(スウェーデン)からは、メダルが雪面に落下し、真っ二つに割れたとの証言も出ており、複数競技で同様の事例が確認されている。
これを受け、大会運営責任者のアンドレア・フランチシ氏は「状況は十分に認識している。現在、何が問題なのかを詳しく調査している段階だ」とコメント。
「メダルは選手にとって最も重要な象徴の一つであり、最大限の注意を払っている。すべてが完璧であるよう努める」と強調した。
関係者によると、今回のトラブルはメダル本体ではなく、首にかけるコード(ひも)部分に起因している可能性があるという。
このコードは、万が一強い力が加わった際に首を絞める事故を防ぐため、一定以上の負荷がかかると自動的に外れる安全設計となっている。
こうした仕様自体は今回に限ったものではなく、
過去の大会でも同様の考え方が採用されてきた。
一方で、その安全性と耐久性のバランスが適切だったのかについては、改めて検証が求められそうだ。
組織委は今後、設計や製造過程を含めた詳細な調査を進め、必要に応じて改善策を講じる方針としている。

