ムエタイトップファイターの脛(スネ)が折れる大惨事―ONE世界王者タワンチャイが衝撃の“骨折TKO負け”、会場騒然

2025.12.20

【©️ONE Championship 】

ムエタイ界を代表するトップファイターに、まさかの大惨事が起きた。

19日、タイ・ルンピニースタジアムで開催された「ONEフライデーファイツ(FF)137」。ONEフェザー級ムエタイ世界王者タワンチャイ・PK・センチャイ(26=タイ)が、わずか1回52秒で脛の骨折によるTKO負けというショッキングな結末を迎えた。


 

対戦相手は、中国の新鋭リウ・メンヤン(22)。

試合はキックボクシングルールで行われ、開始直後からリウは迷いなくタワンチャイの右脚を狙い撃ち。鋭いインカーフキックが数発入った直後、タワンチャイは踏ん張ることができず、その場に座り込んだまま動けなくなった。

異変は一目瞭然だった。立ち上がる素振りすら見せられない王者の姿に、満員のルンピニースタジアムは一瞬で静まり返る。レフェリーは即座に試合を止め、

タワンチャイはそのまま担架で病院へ搬送された。

タワンチャイは、今年3月の日本大会で野杁正明選手に3回TKO負けを喫して以来の再起戦。野杁選手への雪辱を期し、あえて得意のムエタイルールではなくキックルールで臨んだ一戦だったが、その挑戦は最悪の形で終わった。

試合後、正式な診断や全治期間は発表されていない。

しかしSNS上では、タワンチャイがロッタンとのビデオ通話で

骨折した右すねのX線写真を見せているとされる映像が拡散。

脛の骨が明確に折れている様子が確認できるとして、

ファンの間に衝撃が走っている。

ムエタイ界の象徴とも言える世界王者の脛が折れるという、あまりにも重い現実。

王者復活への道は、想像以上に険しいものとなりそうだ。