卓球・張本智和選手が悲願の年間王者!WTTファイナルズ香港で初制覇 4度目の決勝でモーレゴード撃破

2025.12.15

【©️WTT】

卓球の今季最終戦「WTTファイナルズ香港」(12月10~14日、中国)最終日となった14日、男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング5位の張本智和(22=トヨタ自動車)が同4位でパリ五輪銀メダリストのトルルス・モーレゴード(23=スウェーデン)をゲームカウント4-2で下し、大会初優勝を飾った。現行フォーマットのファイナルズでは4度目の決勝進出でついに頂点に立ち、年間王者の称号を手にした。


 

過去3度の決勝では涙をのんできた張本選手。

年間王者を懸け、これまで1勝2敗と分の悪かった難敵モーレゴードとの大一番に臨んだ。第1ゲームは相手のフットワークを生かしたフォア攻撃に対し、バックストレートを軸に主導権を握り11-8で先取。

しかし第2ゲームは変化に富んだボールに対応し切れず、5-11で奪い返される。

続く第3ゲームは終盤9-9から、バック側への順回転系サーブを起点に

連続得点し11-9で再びリード。

第4ゲームはモーレゴードのカットブロックやミート打ちに苦しみ、

デュースの末に10-12で落としたが、第5ゲームで試合の流れを引き寄せる。

7-10と追い込まれた場面から、張本選手はバックハンド攻撃を徹底。

粘り強いラリーから一気に逆転し、14-12でこのゲームを奪取すると、

最終第6ゲームは圧巻だった。

序盤から速攻で相手を台から下げて5連続ポイントを奪うなど、完全に主導権を掌握。

最後は11-2と大差で締めくくり、強敵をねじ伏せた。

張本選手はこれで「4度目の正直」となるファイナルズ初制覇。

前身大会であるITTFワールドツアー・グランドファイナル2018年以来、

7年ぶりとなる年間王者に輝き、今季最後の国際大会を最高の形で締めくくった。


▪️WTTファイナルズ香港 男子シングルス決勝
張本智和 4-2 モーレゴード(スウェーデン)
11-8/5-11/11-9/10-12/14-12/11-2