女子ゴルフ伝統大会「フジサンケイ・レディース」節目の開催見送りへ 長年ツアーを支えた歴史に一区切り
2025.12.14
国内女子ゴルフツアーの歴史を彩ってきた「フジサンケイ・レディース」が、来季以降の開催を見送ることが関係者の話で分かった。今年4月に予定されていた第43回大会は諸事情を踏まえ中止となり、その後も関係各所で継続開催に向けた検討が重ねられてきたが、総合的な判断のもとで2026年の開催も断念する判断を迎える形となった。
同大会は1982年に誕生し、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)主催大会として長年ツアーを支えてきた。2005年からは静岡県の川奈ホテルゴルフコース富士コースを舞台に開催され、格式あるロケーションとともに、多くの名勝負を生み出してきた。新型コロナウイルスの影響で中止となった2020年を除き、毎年安定的に開催されてきた点も特筆される。
歴代優勝者には、平瀬真由美、岡本綾子といったレジェンドをはじめ、近年では世界を舞台に活躍する選手も名を連ねる。最後の開催となった2024年大会では、竹田麗央が初優勝を飾り、新たな時代の到来を印象づけたことも記憶に新しい。
一方、今季は女子大会が開催見送りとなった中でも、男子の「フジサンケイ・クラシック」は特別協賛を得て無事に実施された。
来季は男女そろっての開催が期待されていたが、女子大会については2026年について見送りが決まり、男子大会は引き続き調整が進められているという。


