秋元強真選手の見解 朝倉未来選手の揺るがない勝利のシナリオを断言「シェイドゥラエフはぶっちゃけ合わせやすい」
王者タイトルへ挑む朝倉未来選手へ高まる期待
【秋元強真選手/12月9日投稿のInstagram(ストーリー)より画像】
大みそかに開催される『RIZIN 師走の超強者祭り』(さいたまスーパーアリーナ)。フェザー級タイトルマッチで挑戦者・朝倉未来(JTT)が、15戦全勝オールフィニッシュの絶対王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)に挑む。
SNSで公開されるシェイドゥラエフの“猛獣トレーニング”が話題を集める中、
RIZINファイターであり朝倉選手と同じく打撃を磨き続ける秋元強真選手が、
7日に自身のYouTubeでこの一戦を徹底分析した動画を公開した。
■絶対王者の強さを認めつつ…
秋元選手の口から飛び出したのは、意外にも“朝倉未来選手の優位性”を示唆する言葉だった。
「シェイドゥラエフは本当に強い。バケモノですよ。でも…未来さんとは相性がいい。大振りの入りにカウンターを合わせるのが未来さんは抜群に上手い」
王者は武田光司選手、アーチュレッタ、久保優太選手ら強豪を次々と撃破。
今年5月にはクレベル・コイケを初回で沈め、9月のビクター・コレスニック戦でも33秒TKOと、まさに“瞬殺王”。
だが秋元選手は、その無慈悲なフィニッシュの裏に“隙”があると断言した。
■「ぶっちゃけ合わせやすい」
ボクシングジムでパンチの精度を研ぎ澄ませている秋元は、自身の眼で王者の弱点を看破する。
「シェイドゥラエフのパンチは大振り。打撃だけを見れば、未来さんが合わせやすい。タックルを警戒しなければカウンターの餌食になる」
さらにグラップリングの攻防についても、
朝倉未来選手が大きく崩されることはないと分析。
「未来さんがテイクダウンをそう簡単に取られるとは思えない。コレスニック戦みたいな瞬殺なんて絶対ない。むしろ未来さんの打撃が炸裂する展開がある」
言葉の端々から、秋元選手の中に“未来の打撃が王者をとらえる”イメージが鮮明に浮かんでいることが伝わってくる。
■勝ったら映画。未来さんは奇跡を起こすタイプ
秋元選手にとって朝倉未来選手は所属ジムの先輩であり、憧れの存在。
それでも試合展開については、ただの贔屓ではないと強調する。
「勝敗予想はしませんけど、みんなが思っているような試合にはならない。ヒザもハイキックも普通に当たると思いますよ。めっちゃ盛り上がる試合になる」
何度もキャリアの崖っぷちから立ち上がり、“持っている男”として格闘界を牽引してきた朝倉未来選手。
今年GWの東京ドーム大会から続く逃げない臆さない、
対戦相手に選り好みをせず、次々に強豪選手のみを撃破してきたストーリーが、
絶対王者撃破で“映画のような結末”を迎える可能性は確かに想像できる。
常に進化を諦めない朝倉未来選手が、最強王者の壁を破る瞬間を見せられるか。
令和格闘技の象徴として、その拳に“奇跡を起こす力”を宿していることは、誰もが知っている。
【文:高須基一朗】

