ゴルフ-松山英樹選手、圧巻の“10アンダー指令”達成 タイガーの一言を力に3打差逆転Vへ!9年ぶり2度目の栄冠
【©️DUNLOP Golf】
バハマの静かな海風が吹くアルバニーGCで、再び松山英樹選手が輝いた。
12月7日(現地時間)に行われた 「ヒーローワールドチャレンジ」
最終日で、松山選手は首位と3打差からのスタートをものともせずボギーなしの「64」。
大会ホストであるタイガー・ウッズの言葉を背に、
9年ぶりとなる大会2度目の優勝をつかみ取った。
■ タイガーの“10アンダー出してこい”
プレー前、松山の背中を押したのは主宰者・タイガーのひと言だった。
「10アンダー出してこい」
冗談とも激励とも取れるその言葉を、松山は見事に実行してみせた。
■ 前半の猛チャージ、後半10番の一撃
3位から出た松山は、前半だけで5バーディと圧巻の攻め。
そして勝負を動かしたのが後半10番、グリーンへ直接叩き込むショットイン・イーグル。
これで一気に首位に並び、12番で単独首位へ。13番でもバーディを追加し、通算22アンダーでホールアウトした。
同じく「64」で追い上げたアレックス・ノレン(ノルウェー)が
肩を並べ、勝負はプレーオフへ突入した。
■ プレーオフ1ホールで決着
舞台は18番の再戦。松山は2打目を80センチにつけ、静かにバーディを沈めた。
ノレンがパーにとどまったことで、勝負はその一打で決着。
松山が2016年以来、9年ぶりにこの大会のタイトルを手にした。
ラウンド後、松山は淡々とした表情の中に喜びをのぞかせた。
「今週はそんなに良い状態ではなかったんですが、昨日、一昨日と良くて。
タイガーにスタート前に『10アンダー出してこい』って言われて…。
優勝できてうれしいです」
■ 上位陣
3位:セップ・ストラカ(21アンダー)
4位:スコッティ・シェフラー、J.J.スポーン(20アンダー)
世界1位シェフラーの大会3連覇を阻し、
タイガー主催のフィールドで存在感を示した松山選手。
1月の「ザ・セントリー」以来となる白星は、
シーズン後半へ向けて力強いメッセージになった。

