フジテレビ、F1地上波復活という歴史的決断“F1のフジ”再興へ!! 26年から最大5戦を放送

2025.12.5

【©Fuji Television 】

フジテレビが再びF1を地上波に戻す。

日本のモータースポーツ史に刻まれる大きなニュースが4日に明らかになった。

2026年シーズンから5年間にわたり、日本国内の独占放送・配信権を獲得。

1990年代に国民的ブームを巻き起こした“F1のフジ”が、11年ぶりに本気の復活を遂げる。

92年、日本GPでアイルトン・セナが魅せたあの走り。

満員のスタンド、テレビの前の興奮・・・その記憶を蘇らせる一歩だ。


 

■地上波で最大5戦 FOD・CS併用で24戦すべて生中継

来年3月の新シーズンから、最大5戦を地上波で放送するほか、動画配信サービス「FOD」、CS「フジテレビNEXT」などを通じて全24戦を完全ライブ配信。
長年“F1ロス”を感じてきた視聴者にとっては、まさに待望の朗報となる。

 

■かつて日本のF1文化を作ったフジテレビ

フジテレビは1987年からF1中継を開始。
古舘伊知郎アナの名実況「音速の貴公子」とともに、当時の中嶋悟、鈴木亜久里ら日本人ドライバーの活躍も相まって、一大ムーブメントを築いた。
なかでも91年日本GPは録画放送ながら平均視聴率20.8%を記録し、F1が“地上波の主役”だった時代を象徴している。

その後、11年に地上波撤退。
近年はDAZN配信が主流となり、視聴手段が有料に限定される状況が続いていた。

 

■民放撤退ムードの中での“逆張り” フジの覚悟

放映権高騰により、国際スポーツ中継から民放が手を引く流れは強まるばかり。

それでもフジは、あえてそこに踏み込んだ。
局関係者は胸を張る。

「根強い視聴者から“F1はフジで観たい”という声が止まらなかった。再びブランドを取り戻すべきだと判断した」

角田裕毅の活躍でF1人気が再上昇していることも追い風になったという。

 

■社内で「F1ブームアップ委員会」発足

フジテレビ内ではすでに「F1ブームアップ委員会」を立ち上げ、編成・制作・デジタル部門が横断で連携。
かつてF1を“国民的コンテンツ”に押し上げた総合力を再び結集する構えだ。

清水賢治社長は胸を張る。
「F1と共に歴史を歩んできたフジテレビが、再びその歴史を前進させる役割を担えることを誇りに思います」

2026年—フジテレビの力が、再び日本にF1熱を呼び覚ます。
テレビ局が本気を出した時の影響力を、もう一度証明するシーズンになりそうだ。