デュラント、ロケッツと契約延長へ 2年136億円の大型契約で“新章”スタート

2025.10.20

【©️Houston Rockets】

NBAを代表するスーパースター、ケビン・デュラント(37)が

ヒューストン・ロケッツと2年総額9000万ドル(約136億円)の契約延長に合意したと、

米スポーツ専門局ESPNが19日(日本時間20日)に報じた。
契約には2027–28シーズンのプレーヤーオプションが含まれているという。

 

■ フェニックスからヒューストンへ、新たな挑戦

今夏、フェニックス・サンズからトレードでロケッツに移籍したデュラント。キャリア17年目にして通算5チーム目の所属となる。
昨季はサンズで平均26.6得点、6.0リバウンド、4.2アシストを記録。フィールドゴール成功率52.7%、3ポイント成功率43%と、依然として高い効率を誇るなど、37歳となった今もその精度と得点力は健在だ。

中距離から確実に沈めるミドルレンジのシュートは、すでにデュラントの代名詞。

フィジカルに頼らないそのスタイルは、年齢を重ねても大きく衰える兆しを見せていない。
一方、同世代のラッセル・ウエストブルックのように、爆発的なスピードに依存していた選手が加齢による変化に直面する中で、デュラントの価値が今も市場で高く評価される理由がここにある。

 

■ 若手中心ロケッツの“舵切り”

再建途上にあるロケッツにとって、この契約延長はチームの方向転換を象徴する動きだ。
これまでジェイレン・グリーン、アルペレン・シェングンら若手を中心に育成を進めてきたが、ここにリーグ屈指のスコアラーを長期的に据えることで、「勝てるチーム」へのステップアップを狙う。

37歳という年齢を考慮すれば、2年で9000万ドルという契約は異例の高額。しかし、デュラントの実績と存在感は、単なるプレーヤーとしての価値を超えている。
コート内外でのリーダーシップ、若手へのメンタリング、さらにはチームブランドの向上といった副次的な効果も期待されている。