大坂なおみ選手フルセット制しジャパンOP初の8強入り 誕生日前日に涙の勝利<女子テニス>

2025.10.15

【©️木下グループ】

大阪で開催中の「木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2025」(ハードコート、WTA250)は15日、女子シングルス2回戦が行われ、第1シードの大坂なおみ(世界ランク16位)がフルセットの激闘を制し、初めてベスト8進出を決めた。対戦相手は世界ランク57位のS・ラメンス(オランダ)で、

スコアは7-6 (8-6), 3-6, 6-2だった。

27歳の大坂にとって、同大会出場は8年ぶり5度目。

過去の最高成績は2014年と2016年のベスト16で、今回初めて8強の壁を破ったことになる。

大会1回戦では、ワイルドカードで出場した世界ランク266位の園部八奏を下して順調に勝ち上がった大坂。迎えた2回戦は、前年女王で26歳のラメンスとの対戦となった。

第1セット、大坂は序盤にブレークを奪うもミスが重なり一時リードを許す。しかし、ラメンスがセットを取ろうとした第10ゲームでブレークバックに成功。タイブレークでも接戦を制し、セットを先取した。

第2セットはラメンスに巻き返され、1セットオールに。迎えたファイナルセット、大坂は第2ゲームで相手のミスを誘いブレークに成功。その後もリードを広げ、5-0と優位に立った。しかし第6ゲームで左脚を負傷しメディカルタイムアウトを取る場面もあった。それでも集中力を切らさず第8ゲームで3度目のブレークに成功。勝利の瞬間、目には涙が浮かんだ。

大坂は16日に28歳の誕生日を迎える。27歳最後の試合を勝利で締めくくり、白星と共に8強入りを決めたが、脚の状態にはやや不安を残す結果となった。

準々決勝では、世界ランク47位のJ・クリスティアン(ルーマニア)と対戦する。クリスティアンは2回戦で第8シードのJ・ブザス・マネイロ(スペイン)を破って勝ち上がっており、注目の一戦となりそうだ。