井上尚弥選手、走り込み合宿で再始動 弟・拓真選手の天心戦控え「全身ボロボロでも手応え十分」
2025.10.9
ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手(大橋)が、再始動の狼煙を上げた。8日までに自身のSNSを更新し、弟でWBC世界バンタム級王座決定戦に臨む井上拓真選手(大橋)とともに3日間にわたる走り込み合宿を終えたことを報告。「全身がボロボロ」とつづるほどの過酷なトレーニングとなったが、兄弟そろって充実の表情を見せた。
井上尚弥選手は「3日間の合同走り込み合宿終了のお知らせです」とコメントし、拓真選手やジム関係者らと撮影した集合写真を投稿。
黒のトレーニングウェアに短パン姿の尚弥は、
汗に濡れながらも凛とした表情を浮かべ、
王者として再び戦う準備を進めている様子が伝わる。
合宿練習後には恒例の焼き肉で打ち上げを行い、チーム全体での結束を深めた。
「練習再開がこの合宿になり、全身がボロボロになりながらも頑張りました」と記し、ブランクを経ての“リセット合宿”で心身を再び整えたようだ。
井上尚弥選手は9月14日に名古屋・IGアリーナでムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を3―0の判定で制し、世界4団体統一王座を堅守。今回の合宿は、その勝利後の再始動を意味する第一歩となった。
一方、弟の拓真選手は11月4日、東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで
那須川天心(帝拳)とWBC世界バンタム級王座を懸けて激突する。
井上尚弥選手は「拓真氏はレベルアップした模様。
ここから試合に向けてさらにギアを上げていくトレーニングが楽しみです」と投稿。
弟の進化を認めつつも、世界的な注目を集める天心戦に向けて、
あえて“発破”をかけるような言葉を残した。