真っ向勝負のプロハースカ、意地の逆転KO劇!崖っぷちから豪快フィニッシュ ラウントリー失神で緊急搬送=UFC320

2025.10.6

10月5日(日本時間6日)、米ラスベガスで行われた総合格闘技イベント『UFC320』で、元RIZIN&UFCライトヘビー級王者イリー・プロハースカ(チェコ)が壮絶な逆転劇を演じた。ランキング2位のプロハースカは、同4位カリル・ラウントリーJr.(米国)との一戦で1、2ラウンドを失う展開から、3ラウンドに豪快な左フックでKO勝利を収めた。

 

プロハースカはRIZINライトヘビー級王座を経てUFC王者に登り詰めたが、

肩の負傷で王座を返上。

復帰後はアレックス・ペレイラ、アレクサンダル・ラキッチら強豪と激戦を重ねており、今回が再起後4戦目だった。

1月には元王者ジャマール・ヒルをKOで下しており、今回の勝利で再びタイトル戦線に名乗りを上げた形だ。

序盤はラウントリーの圧力に押され、被弾が目立ったプロハースカ。だが最終3ラウンドに入ると、独特のステップと変則的なリズムで前進し、三日月蹴りから一気に反撃。ケージ際に追い詰めると、渾身のワンツーから左フックを叩き込み、ラウントリーが失神。

レフェリーが即座に試合を止めた。

この勝利により、プロハースカは大会の「ファイト・オブ・ザ・ナイト」と「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」のダブルボーナスを獲得。

会場は総立ちの拍手に包まれた。

大会メインでは、現王者アレックス・ペレイラがマゴメド・アンカラエフを80秒KOで下す圧巻の防衛劇を見せている。

ペレイラにはヘビー級転向の噂もあるが、プロハースカは試合後、「再び王座を懸けて戦いたい」と3度目の宿敵との対決に強い意欲を示した。