出戻りの木村ミノル選手、驚きの70kg世界トーナメント参戦決定!「K-1と自分の復活を示す舞台に」

2025.7.31

【©️K-1】

9月7日(日)、東京・代々木第二体育館で開催される「K-1 WORLD MAX 2025 ~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~」の記者会見が30日に都内で行われた。6部構成の会見の最後に登壇したのは、かつてK-1スーパー・ウェルター級王者に君臨した木村“フィリップ”ミノル選手。

 

18年にKrushウェルター級王座を獲得し、20年にはK-1スーパー・ウェルター級トーナメントを制覇。かつてはK-1の中心選手として活躍した木村だが、その後は薬物問題や大麻取締法違反の疑いで逮捕されるなど波乱の道を歩んできた。

昨年10月の逮捕を経て、今年2月にレオナ・ペタス率いるリベリオン入りを宣言し、再起を誓っていた彼が、遂にK-1の舞台へ“出戻り”を果たす。

会見で木村は「K-1の皆さん、久しぶりです。自分の復活の場として、トーナメントの大切な一枠をいただき感謝しています」と、胸の内を明かした。

自身のチャンピオン経験に誇りを持ち、「ぶっちぎりで優勝し、復活の舞台にしたい」と力強く語る。

怪我からの復帰に向けた半年間は「これまでの人生で最もトレーニングを突き詰めた期間」とし、「身体もメンタルも充実している」と万全の仕上がりをアピール。ドーピング検査についても「クリーンな状態で試合に臨む」と明言し、過去の問題からの完全な決別を宣言した。

体重面の不安についても「今は84kgあるが、70kgに落としベストな身体を作ることが仕事」と冷静に語り、減量の心配は不要との自信を見せた。

70kg級が外国勢の牙城となっている現状に関しては、「日本人で太刀打ちできるのは自分だけ」と強気に表明。世界トップクラスの強豪がひしめく中、自身の真価を問われる舞台と捉えている。

対戦相手については「開幕戦は誰でもいいが、決勝トーナメントで映像を見て対策を練りたい」と戦略的な姿勢を見せつつ、ブアカーオに勝利したストーヤンや、和島大海をKOしたフェルドンクといった熱い選手たちと戦うことに意欲を燃やす。

1日3試合を戦う過酷なトーナメント形式に対しても「自信がある。最速KO記録を持っている」と自負。自身の代名詞でもあるKO勝利で再びK-1を盛り上げる決意を示している。

木村はこれまでのキャリアでボクシングやMMAなど多彩な格闘技を経験し、「純粋なキックボクサーから、多様な武器を持つ格闘家へと進化した」と語る。これまでの失敗を糧に、まさに“出戻り”の枠を超えた新たな姿での復活を誓った。

「格闘技が低迷した時代にKOで盛り上げてきた自負がある。今はピンチの自分とK-1が、共に復活する姿を見せたい」。そう語る木村ミノルの挑戦は、果たしてどうなるのか!?

【文:高須基一朗】