扇久保博正選手が優勝候補トーレスを完封も異例の新ルールが揺るがす「王道の軌跡」

2025.7.27

【©️RIZIN FF】

総合格闘技イベント『超RIZIN.4』(7月27日・さいたまスーパーアリーナ)で、RIZIN WORLD GP 2025フライ級トーナメント1回戦が行われ、元バンタム級王者の扇久保博正(38)が優勝候補のホセ・トーレス(32=米国)に判定3-0で快勝。

格上との一戦を制し、トーナメント戦線を大きく揺るがした。

 

▪️絶対王者候補を圧倒 地力の差を見せつける展開

試合は初回から扇久保が主導権を掌握。テイクダウンからグラウンドで優位に立ち、打撃でも的確な攻撃を重ねた。激戦を期待された注目カードは、終始ペースを譲らなかった扇久保の完勝という形で幕を閉じた。

「一言だけ……絶対に優勝するので、応援よろしくお願いします」

試合後、マイクを握った扇久保は短くも力強く決意を表明。年齢的にも“最後の頂点”を狙う覚悟がにじみ出た。

 

▪️異例ルールの壁・・・勝者5人のうち1人が脱落の可能性

しかし、今回のトーナメントは通常とは異なるフォーマットで実施されている。

出場選手が10人のため、1回戦の勝者5名のうち、1名が“ファン&有識者による投票”でリザーブ扱いとなり、準決勝へ進めないという制度が採用された。

トーナメントを「勝ち抜くだけでは進めない」異例のシステムに、

実力者たちの進路は左右される。

扇久保選手の強豪相手の判定決着が今後、どういった結果となるか、判断が待たれる。

準決勝は9月、決勝は大みそかに予定されており、

優勝者にはRIZINフライ級の空位王座、そして賞金2000万円が授与される。

実力で勝っても進めない可能性。そんな「理不尽」にも見える舞台で、扇久保博正は信念と覚悟で一歩を踏み出したが、4人の1人に選ばれるか!?