タイ発BL小説『2gether』奥嶋ひろまさが手がけた日本版コミカライズがPalcy連載開始

2025.7.23

タイで社会現象となったボーイズラブ小説『2gether』が、日本人漫画家・奥嶋ひろまさの手によってコミカライズされ、講談社の少女・女性向けマンガアプリ「Palcy(パルシィ)」で2025年7月18日より連載をスタートさせた。初回から5話までは無料で公開されており、BL(ボーイズラブ)作品ファンを中心に注目を集めている。

 

▪️世界的人気を誇る原作小説、ついに日本でマンガ化

『2gether』は、タイの作家ジッティレインによる原作小説をもとにした青春BLストーリー。2020年にテレビドラマ化されると、国内外で絶大な人気を獲得し、続編や映画化も果たした。同作は、異性愛的な関係性を望んでいた主人公が、思わぬ“ニセ彼氏”との出会いを通じて心を動かされていく様子を描いており、ジャンルを超えて広く支持を集めた。

今回のコミカライズを担当するのは、『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店)などで知られる奥嶋ひろまさ。

原作の世界観やキャラクターの魅力を丁寧にすくい上げながら、

繊細な描線と独自の間で、漫画という表現形式に落とし込んでいる。

 

▪️ストーリーは“ニセ彼氏”から始まる恋の駆け引き

物語の主人公は、大学1年生のタイン。運命的な恋を夢見る彼は、ある日、同性の同級生グリーンから熱烈なアプローチを受ける。困惑するタインは、グリーンの“恋心”を断ち切ろうと、学内で人気のイケメン・サラワットに「彼氏のフリ」を頼み込む。

ぶっきらぼうでクールな態度を崩さないサラワットだが、次第にその仮初めの関係が二人の心に変化をもたらしていく。S気質のサラワットと、素直で天然なタイン――相反する性格のふたりが織りなす関係性は、いわゆる“王道BL”の枠を超え、甘さと切なさを併せ持つリアルな青春ドラマとして描かれている。

▪️Palcyで毎日連載中、1巻は書籍でも発売中

『2gether』の漫画版は現在、「Palcy」にて毎日更新形式で配信されており、読者は毎日少しずつ物語を追うことができる。また、コミックス第1巻も発売中で、全4巻の構成となっている。

日本でのBLジャンルの拡がりが続く中、国境を越えて愛される『2gether』が、どのように日本の読者に受け入れられていくのか、今後の展開に注目が集まる。

 

▪️書籍情報

『2gether』(全4巻)

漫画:奥嶋ひろまさ

原作:ジッティレイン

翻訳協力:佐々木 紀

▶Palcy配信ページ:
https://palcy.onelink.me/3GiH/iiunjzlw

▶第1巻(Amazon):
https://www.amazon.co.jp/dp/4847068602