田中こころ選手がオールスターファイブ選出 女子日本代表、準優勝も若手の台頭光る

2025.7.21

【©️JBA】

バスケットボール女子日本代表の田中こころ選手(ENEOS)が、「FIBA女子アジアカップ2025」において大会ベスト5にあたる「オールスターファイブ」に選出された。

日本は決勝でオーストラリアに79−88で敗れ、惜しくも優勝は逃したが、田中の個人賞受賞は再建を期すチームにとって明るい材料となった。

田中は今大会を通じて安定した活躍を見せ、攻守両面で存在感を発揮。中国との準決勝では要所で得点を重ね、逆転勝利に大きく貢献した。決勝でも終盤まで粘り強く戦い抜き、若手ながら堂々としたプレーで観客を沸かせた。

コーリー・ゲインズ新ヘッドコーチの体制下で初めて臨んだ今大会。町田瑠唯や林咲希ら主力が不在の中、田中は中心選手として責任を果たした。ゲインズ氏は「この10日間で、彼女たちは確かな成長を見せた。田中のような若手の台頭は、日本代表の未来にとって大きな意味を持つ」と手応えを語った。

日本はグループステージを2位で突破し、準決勝では長年のライバル・中国を下して決勝へ進出。連戦の疲労が残る中での決勝戦では、第3クォーター終盤に同点に追いつく場面もあったが、最後はオーストラリアの堅守を崩しきれなかった。

とはいえ、準優勝という結果以上に、若手主体で挑んだ今回の大会で得た経験は大きい。ゲインズHCは「今はまだ準備段階。次に戻ってくるときは、全く別のチームになっているだろう」と今後の強化に意欲を示した。

パリ五輪を見据える中、代表の再構築は急務となっている。