SPACE ONE×BOM城戸康裕選手がリベンジ成功&初防衛「円形脱毛症になるほどの試練を乗り越えた」

2025.5.12

【城戸選手公式インスタグラムより画像】

 

2025年5月11日、東京・アリーナ立川立飛で開催された格闘技イベント「SPACE ONE×BOM」のメインイベントで、ベテランの城戸康裕(42)が涙のリベンジと初防衛に成功した。

相手は昨年、自身をKOで破った中国の若手ファイター、王凱峰(ワン・カイフォン)。激闘の末、城戸は3-0の判定勝ちを収め、SPACE ONEライト級王座の初防衛を果たした。

 

■過去の雪辱を胸に、42歳が若手エースに勝利

昨年11月、王に得意の回転打ちでKO負けを喫した城戸。この一戦で再戦を直訴していた。その後、厳しいトレーニングを重ね、人生で一番辛い時期を過ごしたという。

試合後のマイクでは、「あまりにしんどくて円形脱毛症になった」と心境を吐露。42歳での勝利に、「ONE Championshipにも出ている21歳の選手に、42歳が勝ったぞ!」と叫び、リングで号泣した。

 

■激しい攻防の末、会場が感動に包まれる

試合は序盤から緊張感のある展開。得意の左ミドルや飛びヒザ蹴りで押す城戸に対し、王はしつこくボディを狙うタフなファイト。終盤には城戸の左ハイキックが何度もヒットし、観客を沸かせた。

両者ともに消耗しながらもフルラウンド戦い抜き、判定は文句なしの3-0。王は悔しさを噛みしめるように足を鳴らし、城戸はリング上で涙を流した。

■試練の10ヶ月、「今日は宴だ!」

「去年から本当に苦しかった。勝つことだけを考えてきた」と語る城戸は、ファンや支えてくれた人々への感謝を繰り返しながら、「今日は宴だ!」と叫んでリングを後にした。

これで王座のベルトは2本に。

42歳のベテランが若手の挑戦を退け、

再びその実力を証明する感動の一夜となった。