前田健太投手、タイガース戦力外に「プロらしく受け止めていた」

2025.5.2

【©️Detroit Tigers】

アメリカ・メジャーリーグの

デトロイト・タイガースに所属する前田健太投手(36)が、

現地時間5月1日(日本時間2日)に

チームの40人登録枠から外れ、

事実上の戦力外となったことが明らかとなった。

 

タイガースのA.J.ヒンチ監督はこの決定について、

「前田は厳しい状況にありました。一方で、若手選手を昇格させる必要もありました。前に進むためには苦渋の決断でした」と語っている。

ヒンチ監督によれば、戦力外の通達は、前日の夜に球団編成本部長のスコット・ハリス氏と移動中の機内で協議し、翌朝チーム宿舎で前田本人に伝えたとのこと。

前田は今季、メジャー10年目(在籍9年目)を迎えていました。当初は先発復帰を目指していましたが、オープン戦で結果が出ず、開幕は中継ぎでスタート。

ここまで7試合に登板し、防御率は7.88と苦しいシーズンを送ってきた。

ヒンチ監督は、通達を受けた前田の様子について「非常にプロフェッショナルでした。悔しさも感じていたようですが、チームに感謝の言葉を伝えてくれました。我々も彼に感謝しています。指導できたことを誇りに思っています」と語り、別れを惜しんだ。

前田は2015年オフに広島からポスティングシステムでメジャーに挑戦し、ドジャースと8年総額2500万ドル(約36億円)の契約。

その後、2019年オフにツインズへトレード移籍。

2021年には右肘の手術を受け、2023年オフにFAとなった。

タイガースとは2024年からの2年契約で年俸総額2400万ドル(約34億円)を結んでいたが、1年目の今季も先発の座をつかめず、防御率6点台と苦しい投球が続いていた。