ロバーツ監督が絶賛 大谷翔平選手、あと一歩でサイクルも見せた“プロの選択”
【©︎Los Angeles Dodgers】
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が7日(現地時間)、
敵地で行われたワシントン・ナショナルズ戦で
圧巻のパフォーマンスを見せた大谷翔平を称賛した。
この日の大谷は、4号同点2ランを含む3安打2打点の固め打ちで活躍。
もう1本三塁打が出ればサイクルヒットという状況にまで迫った。
だが、注目すべきはその”結果”だけではない。
ロバーツ監督が特に評価したのは、
9回に迎えた第5打席での選択だった。
あと一打席、ヒットを狙いにいけばサイクル達成の可能性が残されていた場面。
しかし、大谷は冷静にボールを見極め、四球を選択。
無理にバットを振らず、チームの勝利を優先したプレーに、
指揮官は深く感銘を受けたという。
「翔平は本当に素晴らしかった。今日の彼はゾーンに完全に入っていた。
特に最後の打席、サイクルを意識してもおかしくない場面で四球を選んだ。
あの選択は、彼が真のチームプレーヤーであることの証だ。
つなぐ意識、勝利のために自分を律する姿勢は、
まさにプロフェッショナルだった」と語る
ロバーツ監督の表情は誇らしげだった。
一方でチーム全体は、遠征の疲れが色濃く出たゲームだった。
アメリカ東海岸と西海岸には3時間の時差があり、
ドジャースはホワイトハウス表敬訪問などスケジュールも過密。
移動とイベントで体調管理が難しい中、守備の乱れも目立ち、
ミス絡みで失点するシーンもあった。
そんなコンディションの中でも、大谷は安定したパフォーマンスを見せ続けた。
「彼のすべての打席が非常に印象的だった。技術も判断力も素晴らしい」と
ロバーツ監督は改めてその総合力を称えた。
大谷翔平の存在が、疲れ気味のチームにとってどれほど心強いか。
数字だけでは語れない、価値ある一日となった。
なお、試合結果は4−6でドジャースは敗戦している。