MLBーヤンキースが“魚雷バット”で開幕3連勝!前代未聞の猛打に投手陣からは不満噴出
開幕ダッシュを決めたニューヨーク・ヤンキースが、
今シーズンのMLBで最も注目を集める存在となっている。
その理由は、打線の爆発的な活躍だけではない。
彼らが使用する“異形”の新型バットが、
いま米球界を揺るがしている。
■“魚雷バット”の正体とは?
問題となっているのは、一部のヤンキース選手が使用している通称「魚雷バット」。
通常のバットと異なり、グリップに近い部分が太く、
ヘッドに向かって細くなる独特の形状をしている。
名前の由来は、その見た目が魚雷のように見えることから。
このバットは、ヤンキースの球団分析部門と元職員の
物理学研究者アーロン・リーンハート氏が共同で開発したもので、
選手たちには高評価を得ている。
内野手のアンソニー・ボルピは「理にかなっている」と絶賛。
すでにジャズ・チゾムJr.やポール・ゴールドシュミット、
コディ・ベリンジャーといった主力選手も使用している。
■開幕3連戦で15本塁打の大爆発!
その効果は数字にも如実に表れている。
ブリュワーズとの開幕カードでヤンキース打線は
3試合で驚異の15本塁打を記録。
これは全30球団中ダントツのトップ。
チームの長打率は.804、OPSは1.231と、
まさに手がつけられない状態だ。
MLB公式サイトによれば、このバットは「ルール内で合法」と明言されており、
規定である「最大直径2.61インチ、長さ42インチ以内」を満たしている。
■投手たちの不満と「ルール見直し」の可能性
しかし、投手側からは不満の声が続出している。
特に開幕戦で対戦したブリュワーズの中継ぎトレバー・メギルは、
『New York Post』の取材で語っている。
「あんなの見たことがない。まるでソフトボールのバットみたいだよ。
今の時代、データと科学の世界だってのはわかってる。
でも、正直あれには驚いた。
“ヤンキースだから許される”って風潮もあるかもしれないね」
現時点ではルール違反にはあたらないが、
今後もヤンキースがこのバットを使って
他球団を圧倒し続けるようであれば、
「投手不利」との声が高まり、
MLBが使用基準を見直す可能性も否定できない。
■日本球界への波及は?
この“魚雷バット”はすでに米球界のトレンドとなりつつあり、
その影響が海を越えて日本球界に届く日も近いかもしれない。
打撃技術の革新と道具の進化が、
野球の常識を再定義しようとしている。
新シーズン早々から話題を独占するヤンキースの“秘密兵器”。
この異例の旋風は、MLB全体を巻き込む大論争へと発展しそうだ。