MLBーヤンキースが“魚雷バット”で開幕3連勝!前代未聞の猛打に投手陣からは不満噴出

2025.4.6

開幕ダッシュを決めたニューヨーク・ヤンキースが、

今シーズンのMLBで最も注目を集める存在となっている。

その理由は、打線の爆発的な活躍だけではない。

彼らが使用する“異形”の新型バットが、

いま米球界を揺るがしている。

■“魚雷バット”の正体とは?

問題となっているのは、一部のヤンキース選手が使用している通称「魚雷バット」。

通常のバットと異なり、グリップに近い部分が太く、

ヘッドに向かって細くなる独特の形状をしている。

名前の由来は、その見た目が魚雷のように見えることから。

このバットは、ヤンキースの球団分析部門と元職員の

物理学研究者アーロン・リーンハート氏が共同で開発したもので、

選手たちには高評価を得ている。

内野手のアンソニー・ボルピは「理にかなっている」と絶賛。

すでにジャズ・チゾムJr.やポール・ゴールドシュミット、

コディ・ベリンジャーといった主力選手も使用している。

 

■開幕3連戦で15本塁打の大爆発!

その効果は数字にも如実に表れている。

ブリュワーズとの開幕カードでヤンキース打線は

3試合で驚異の15本塁打を記録。

これは全30球団中ダントツのトップ。

チームの長打率は.804、OPSは1.231と、

まさに手がつけられない状態だ。

MLB公式サイトによれば、このバットは「ルール内で合法」と明言されており、

規定である「最大直径2.61インチ、長さ42インチ以内」を満たしている。

 

■投手たちの不満と「ルール見直し」の可能性

しかし、投手側からは不満の声が続出している。

特に開幕戦で対戦したブリュワーズの中継ぎトレバー・メギルは、

『New York Post』の取材で語っている。

「あんなの見たことがない。まるでソフトボールのバットみたいだよ。

今の時代、データと科学の世界だってのはわかってる。

でも、正直あれには驚いた。

“ヤンキースだから許される”って風潮もあるかもしれないね」

現時点ではルール違反にはあたらないが、

今後もヤンキースがこのバットを使って

他球団を圧倒し続けるようであれば、

「投手不利」との声が高まり、

MLBが使用基準を見直す可能性も否定できない。

 

■日本球界への波及は?

この“魚雷バット”はすでに米球界のトレンドとなりつつあり、

その影響が海を越えて日本球界に届く日も近いかもしれない。

打撃技術の革新と道具の進化が、

野球の常識を再定義しようとしている。

新シーズン早々から話題を独占するヤンキースの“秘密兵器”。

この異例の旋風は、MLB全体を巻き込む大論争へと発展しそうだ。