ビートたけしが若手芸人の熱演にエール「本物の芸人が出てくる時代」

2025.2.8

お笑いタレントのビートたけし(78)が7日に

東京・浅草の東洋館で開催された

「江戸まちたいとう芸能祭 ビートたけし杯」に、

お笑いコンビ「ナイツ」らとともに出席した。

本大会は、若手芸人たちに活躍の場を提供することを目的に開催されており、

たけし自身の名前を冠したイベントとして毎年注目を集めている。

 

▪️若手芸人が熱演、グランプリは2組同時受賞

決勝に進出したのは、予選を勝ち抜いた若手芸人8組。彼らが漫才やコントを披露し、観客を笑いの渦に巻き込んだ。今年のグランプリには「シティホテル3号室」と「ハマノとヘンミ」の2組が輝いた。

授賞式では、たけしがトロフィーを手渡す際に「2組優勝だから賞金は半分だな」とユーモアたっぷりにコメント。この言葉に会場は大きな笑いに包まれた。たけしならではの軽妙な語り口で、厳しい芸能界の中で努力を続ける若手芸人たちにエールを送った。

 

▪️たけしが語る「お笑い界の今」

昨年の同イベントでは、たけしがダウンタウン・松本人志をいじる発言をして話題となった。

今年もたけしの発言に注目が集まる中、

ナイツの塙が「まずは生島ヒロシからお願いします」と突然のムチャぶり。

たけしは大笑いした後に、真剣な表情で現在の芸能界について語り始めた。

「お笑いもYouTubeとかが出てきて、氷河期に入ってきたのかな。

でも基本的にお笑いってのは、そういう厳しい時代に頑張るのが普通なんだよ。

俺なんかは運が良くて、すごくチヤホヤされて、

悪いことばっかりしたけど、

そういうのは終わるべくして終わったんだと思うよ」

時代の流れとともに変化するお笑い業界。

テレビからYouTubeなどのネットメディアへと主戦場が移る中、

たけしは「これからが本当に芸人の腕が試される時代」と指摘した。

 

▪️たけしが期待する「本物の芸人の誕生」

しかし、厳しい時代だからこそ、

逆にお笑いの本質が問われるようになるともたけしは語る。

「俺は良い思いをしちゃったけど、これから芸をやる人たちは厳しい時代に突入する。ただ、だからこそ芸に力を入れる人が増えて、本物の芸人が出てくる時代になるんじゃないかと期待してる」

厳しい環境の中でこそ、真の実力者が生まれる――。

長年第一線で活躍し続けてきたたけしならではの視点から、

お笑いの未来に対する希望を語った。

今年もたけし節が炸裂した「ビートたけし杯」。若手芸人たちの熱い戦いと、たけしの深みのある言葉が響いた一夜となった。