【©️ONE Championship,】

女子総合格闘家の平田樹選手が、約1年2カ月ぶりとなる復帰戦で白星を飾った。

8月15日（金）、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された

「ONE Friday Fights 120」で、インドのアーティ・カトリ（29）と対戦。

フルラウンドに渡る接戦を制し、判定3-0で勝利を収めた。

平田にとっては実に3年ぶりの勝利で、連敗からの脱出となった。

 

■キャリア再起をかけた一戦

平田選手はプロデビュー後5連勝と勢いに乗ったが、2022年に初黒星を喫して以降は黒星が先行。

昨年6月の試合では一本負けを喫し、一時は引退も考えるほど苦しんだ。

しかし、練習環境を変え、国内外で柔術やフィジカル強化に励んで復活の舞台に立った。

対するカトリはムエタイ王者として実績を持ち、MMAでも寝技での勝利を重ねてきた実力者。

約4年ぶりのMMA戦ながらもタフなスタイルで挑んできた。

■最終ラウンドで主導権を握る！！

序盤は互いにテイクダウンと攻防を繰り返す展開。カトリにバックを奪われる場面もあったが、最後の第3ラウンドで平田が試合を決定づけた。タックルからテイクダウンに成功し、上からマウントポジションを奪取。そこからパウンドを落とし続け、会場を沸かせた。

結果はジャッジ3者一致の判定勝ち。

待望の白星に、平田は安堵の笑みを見せた。

 

■切実な気持ちを吐露・・・「もっと強くならないと」

試合後、平田は「最初は本当に緊張して動けなかった。最後は“もうやるしかない”と思って戦えた。応援が力になりました」と感謝を述べつつも、「まだまだ弱い。もっと強くならないとダメ」と自己評価は厳しいまま。11月に予定される日本大会出場についても「光栄だが、まずは実力を高めたい」と慎重に語った。