UFCサウジ大会でイマボフが元王者アデサニヤを衝撃のTKO!王座戦線に名乗り
2025年2月1日(土)、サウジアラビア・リヤドの
ANB Arenaにて開催された
『UFC Fight Night: Adesanya vs. Imavov』(U-NEXT配信)で、
ミドル級5位のナッソーディン・イマボフ(フランス)が
元王者で同級2位のイズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)
を2ラウンドTKOで破る大金星を挙げた。
UFC屈指のストライカーとして知られるアデサニヤを
圧倒したイマボフは、
試合後のインタビューで
「この勝利は当然の結果だ。次は王座を狙う」と自信をのぞかせた。
▪️イマボフが王座挑戦に名乗り!肋骨の負傷を乗り越えての大勝利
試合後の会見でイマボフは、
「実はファイトキャンプ中に肋骨を傷めていた。
それでもしっかりと勝つことができた」と語り、
万全ではない状態でも圧倒的なパフォーマンスを見せたことを明かした。
さらに、2月8日に行われる『UFC 312: Du Plessis vs. Strickland 2』の
メインイベントで対戦する
王者ドリカス・デュ・プレシとショーン・ストリックランドの勝者に
挑戦したいと王座戦線に名乗りを上げた。
現在、イマボフはUFCで3連勝中。
2023年1月にライトヘビー級契約でストリックランドに判定負けを喫したものの、
その後はクリス・カーティスとのバッティングによるノーコンテスト(NC)、
ロマン・ドリーゼに判定勝ち、
ジャレッド・キャノニアを4R TKO、
2024年9月にはブレンダン・アレンを判定で下すなど
着実に勝利を積み重ねている。
28歳と若く、今後のミドル級戦線の台風の目となりそうだ。
▪️アデサニヤは王座陥落からの復活ならず・・・今後の去就は?
一方、敗れたアデサニヤは厳しい状況に立たされている。
UFCミドル級のレジェンドであり、かつて絶対王者と呼ばれたアデサニヤだが、アレックス・ペレイラとのタイトル戦で1勝1敗。
2023年9月にショーン・ストリックランドに判定負けで王座を失う。
2024年8月にはストリックランドから王座を奪ったデュ・プレシに挑戦するも、
4ラウンドにリアネイキドチョークで一本負けで王座奪還に失敗。
そして今回のイマボフ戦での敗戦によりキャリア初の2連敗を喫した。
現在35歳で今後の去就にも注目が集まる。
アデサニヤは試合後、
「今日はイマボフの夜だった。だが俺はまだ終わっていない」とコメント。
UFCのミドル級は、常に激しい競争が繰り広げられる階級だ。
かつての支配者であるアデサニヤの時代が終焉を迎えつつある今、
新たなスターの誕生が求められている。
今回のイマボフの勝利は、まさに世代交代の象徴とも言える試合だった。
ダゲスタンに生まれ、9歳でフランス・プロヴァンスへ移住したイマボフは、
ストライカーとしての技術だけでなく、
グラウンドでも安定した強さを誇る万能型のファイター。
もし次戦で王座挑戦が実現すれば、
UFCミドル級の歴史が大きく動くことになる。