志朗選手 vs 玖村将史選手、3年越しの再戦へ─交錯する覚悟と誇り「RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO」注目の一戦
【©️RISE】
来たる8月2日(土)、東京・大田区総合体育館で開催される『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』。その中でも最大の注目カードといえるのが、志朗と玖村将史による因縁の再戦だ。
初対決は2022年、東京ドームでの一戦。接戦の末に玖村が勝利を収めたが、判定には賛否が分かれた。それから3年──両者はそれぞれのリングでキャリアを重ね、再び拳を交える時を迎える。今回はその直前インタビューが主催者より公開された。
■志朗「これはリベンジではない。3年間の答え合わせだ」
前回の敗北について「技術にこだわりすぎた」と振り返る志朗は、今回の一戦を「3年間の集大成」と位置づける。試合に向けては、世界王者・矢吹正道とのスパーリングや低酸素トレーニングなど、万全の準備を重ねてきた。
「圧倒的に勝たなければ意味がない。悔しさも恨みもすべて背負って、1秒1秒を倒しにいく覚悟で臨みます」
さらに、自身と鈴木真彦がK-1勢に敗れたことで「K-1>RISE」という印象が強まった現状に対し、責任を感じているとも明かした。
「RISEの世界チャンピオンは、RISEの選手が持つべきベルト。だからこそ、自分が勝たなければならない」
今回は3分5ラウンドの長丁場での対決。志朗は「駆け引きの幅が広がる一方、1Rから主導権を握る必要がある」と語り、序盤からアグレッシブな展開を予告した。
■玖村将史「“モノが違う”ことを証明する」
対する玖村も、約1年ぶりの試合となるがコンディションは万全。「K-1以外のリングは久々ですが、楽しみ」と笑顔を見せつつ、「今回は誰が見ても明確に勝ったと思える試合をする」と自信をのぞかせた。
「前回は攻略できたと思っている。でも今回は、圧倒的に勝ってみせる」
この3年間で最も変化した点として「ファイトスタイルの進化」を挙げたが、その詳細については「試合を楽しみにしてほしい」と語るにとどめた。
5ラウンド制への対応も抜かりはない。トレーニングの質・量を徹底的に見直し、「走り込みからラウンド数まで、すべてにおいて以前とは次元が違う」と胸を張る。
「延長戦も想定して、何ラウンドでも動ける体に仕上げてきた。スタミナも攻撃力も格段に上がっている」
志朗については「スピードもパワーも健在。隙を突くのがうまい」と警戒を強めつつ、「僕とやったら一方的には打たせない」と冷静な自信を語った。
■因縁の再戦、その先に見据える未来
RISEとK-1─日本のキックボクシング界を牽引してきた二大勢力。
その象徴ともいえる両者による再戦は、単なる勝敗を超えた意味を持つ。
志朗は「この勝敗が、日本の格闘技界全体の評価に影響する」と強調。
一方の玖村は、「RISEの舞台で、“モノが違う”ところを見せたい」と誓う。
RISE世界王者としての誇りをかける志朗。
そのベルトをK-1代表として奪いに来る玖村。
3年越しの因縁に終止符が打たれる時が、いよいよ迫っている。
■大会情報
大会名:ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO
日程:2025年8月2日(土)
会場:東京・大田区総合体育館
配信:ABEMA(生中継)