【RIZIN】ヒロヤ選手、元谷友貴選手の老練な巧技に沈む フライ級GP初戦で完敗

2025.7.27

【ヒロヤ選手Instagramより画像】

7月27日、さいたまスーパーアリーナで開催された『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』フライ級GP1回戦の第1試合で、未来一門の若きファイター・ヒロヤが、元DEEP王者の元谷友貴に判定0-3で敗れ、トーナメント初戦で姿を消した。

アメリカでの過酷なトレーニングを経て臨んだヒロヤは、大声援を背にリングに立った。しかし試合が始まると、キャリア49戦を誇るベテラン・元谷の前に、その攻撃は次第に空転。序盤こそ距離を詰めようとアグレッシブに動いたヒロヤだったが、元谷は一切焦らず距離と間合いを巧みにコントロール。打撃の主導権も握らせず、1ラウンドは静かな膠着の中で終えた。

迎えた第2ラウンド、ヒロヤが近距離での打ち合いに持ち込もうと前に出たが、ここで試合の流れが決定的に変わる。元谷は絶妙なタイミングでタックルを決めてテイクダウンを奪取。そのままバックを奪い、首を狙いながらパンチとヒジを交錯させる巧みなグラウンドワークを展開。脱出を試みるヒロヤに一切の隙を与えず、マウントをキープしたまま終盤には強烈なパウンドも浴びせ、確実にダメージを重ねた。

3ラウンドに入っても、流れは変わらなかった。なんとか反撃を試みたヒロヤは、ミドルキックから打撃で前に出るが、元谷は落ち着いた対応でかわし、逆に打撃の圧力を強める。残り1分、タックルから再びテイクダウンを奪った元谷が、最後まで主導権を譲らず試合を締めくくった。

判定は3者とも元谷を支持。

ヒロヤは最後まで気持ちを切らさず闘志を見せたものの、経験・技術・試合運びのすべてにおいて差を見せつけられた形だ。まさに“もとやのテクニックになすすべなく完敗”となった。

試合後、元谷は「ヒロヤ選手は本当に気持ちの強い選手。これからも頑張ってほしい」と称えつつ、「彼の思いも背負って、このGPを優勝します」と力強く語った。