ヤクルトが青柳晃洋投手の獲得ほぼ確実に 後半戦へ先発陣の大幅強化なるか
2025.7.26
【©️Philadelphia Phillies】
ヤクルトスワローズが、米フィリーズ傘下2Aの自由契約となった右腕・青柳晃洋投手(31)の獲得に向けて最終調整に入っていることが25日、関係者の話で明らかになった。青柳側も交渉に前向きな姿勢を示しており、近日中にも正式発表される見通しだ。
青柳投手は阪神タイガースで9年間プレーし、変則的なサイドスロー投球で通算61勝を挙げてきた。特に2021年、2022年にはNPB史上初となる2年連続の最多勝と最高勝率を記録し、22年には投手三冠も獲得するなどリーグを代表する実力派。
昨季オフにポスティングシステムを利用して渡米し、フィリーズとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格は叶わず、マイナーリーグでは不本意な成績に終わった。しかし、ヤクルトは国内での実績とポテンシャルに期待し、獲得を急いだという。
青柳投手には、燕ファンとしてのルーツもある。母の利香さんがかつて「ヤクルトレディー」として働いていた影響で、幼い頃からヤクルト製品に親しんできたというエピソードも獲得の後押しとなった。
高津臣吾監督は球団の動きについて「正直、驚きましたが、彼の実力は間違いない。年齢的にもまだ十分に活躍できる」とコメント。今季、ヤクルトは28勝50敗5分けでリーグ最下位に沈み、特に先発陣の弱さが課題となっている。先発投手の規定投球回到達者は未だゼロで、防御率3.56はリーグ最低だ。
青柳の加入により、先発ローテーションの再建が期待されている。後半戦の巻き返しに向け、サイドスローの実績豊富な右腕がチームに新たな風を吹き込むことになりそうだ。