カリー「引退は程遠い」17年目のシーズンも王座を見据え調整万全
【©️Golden Stte Warriors,】
米プロバスケットボールNBAのスーパースター、ステフィン・カリー(37=ウォリアーズ)が7月24日(現地時間)、米メディア『Complex』の動画番組「360 With Speedy」に出演し、今後のキャリアや現在のモチベーションについて語った。
2024−25年シーズンでキャリア17年目を迎えるカリーは、「引退はまだ程遠い位置にいる」と断言。衰えを感じさせない現在のコンディションに自信をのぞかせ、「キャリアの終盤になっても、王座を懸けてハイレベルな競争を続ける選手でありたい」とファンへ向けて選手として現役続行を伝えた。
▪️バスケ界を牽引するレブロンやポールに続くベテラン世代
カリーは今年3月で37歳となった。NBAではロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ(40)が最年長で現役を続けており、同い年のクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)やタージ・ギブソン、PJ・タッカー(いずれもFA)などベテラン選手の活躍も注目されている。
そのなかで、ゴールデンステイト・ウォリアーズ一筋でプレーしてきたカリーは、昨季もエースとしてチームを牽引。レギュラーシーズンでは平均24.5得点、4.4リバウンド、6.0アシストを記録し、オールNBAセカンドチームとオールスターに選出された。
また、3ポイントシュートの試投数(平均11.2本)、成功数(同4.4本)はリーグ最多で、成功率も39.7%と高水準を維持。フリースロー成功率では93.3%を記録し、自身5度目となるリーグ1位の座に輝いた。通算3ポイント成功数ではレギュラーシーズン(4058本)、プレーオフ(650本)ともにNBA歴代最多を更新し続けている。
▪️個人記録には関心薄 目指すは「もう一度の優勝」
通算得点でも2万5386点で歴代24位につけているが、ランキング上昇には執着していないと明言。「記録は意識しない。自分がプレーを続ける理由はそこではない」とし、「勝利を目指して競い合うことが、プレーする最大の動機」と強調した。
来季は10月21日(日本時間22日)に開幕予定。ウォリアーズは今オフ、大型補強には至っていないが、カリーを中心に、ドレイモンド・グリーンや、昨季途中に加入したジミー・バトラーら主力がチームを支える。2022年の優勝以来となる5度目のチャンピオンシップ獲得に向け、カリーも準備を進めている。
「オフシーズンのほとんどは、シーズン82試合を乗り切るための準備に費やしている。試合のほうがよっぽど楽なんだ」と語るように、夏場からのコンディショニングも徹底。約9か月にわたる過酷なシーズンを戦い抜くため、ベテランの経験と自己管理能力が光る。