菊池雄星投手、最速157キロも2被弾で失速 5回途中3失点で降板、防御率は3.23に

2025.7.25

【5回途中で降板(ロイター)】

エンゼルスの菊池雄星投手(34)が本拠地エンゼルスタジアムで行われたマリナーズ戦に先発登板。最速97.5マイル(約156.9キロ)を計測するなど力投を見せたが、5回途中7安打3失点で降板し、後半戦初白星はならなかった。

球数は96球、防御率は3.23となった。

ア・リーグ西地区4位のエンゼルスにとって、同地区2位のマリナーズとの直接対決は重要な一戦。菊池は立ち上がりから気迫のこもった投球を見せ、初回は一死二、三塁のピンチを迎えるも、4番・アロザレーナを155.5キロの直球で空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。

2回は直球とカーブを織り交ぜた投球で三者凡退に抑えるなど、3回まではテンポの良いピッチングを展開。3回には今季メジャー最多本塁打のローリーを132.3キロのカーブで三振に取る場面も見られた。

しかし、1点リードで迎えた5回に暗転する。2死から2番・ロドリゲスに外角高めの直球を捉えられ、右翼席へ同点の15号ソロを被弾。続くローリーに三塁内野安打を許すと、アロザレーナにはスライダーを完璧に捉えられ、左翼席へ19号となる勝ち越し2ランを浴びた。ガーバーにも右中間を破る二塁打を許し、ここで無念の降板となった。

菊池は今季これで22試合登板。ここまで4勝6敗、防御率3.13、118回を投げて123奪三振を記録しており、メジャー通算1000奪三振まであと36と迫っている。

前回登板となった19日のフィリーズ戦では5回2失点8奪三振と好投しながらも救援陣が崩れ、白星を逃した。この日も勝ち投手の権利を目前にしての降板となり、チームを勝利に導く投球にはあと一歩及ばなかった。