富永啓生選手、NBAサマーリーグで苦戦 スピード感の壁に直面し即帰国 2ウェイ契約獲得ならず、日本代表へシフトか!?

2025.7.20

7月20日、東京・ららアリーナ東京ベイで行われた男子バスケットボール国際強化試合「日本代表vsデンマーク」の会場に、思わぬ来場者が姿を現した。今月上旬までNBAサマーリーグに出場していた富永啓生(24=レバンガ北海道)が、試合翌日に電撃帰国し、日本のバスケットボールファンを驚かせた。

 

富永は今季、インディアナ・ペイサーズの一員としてサマーリーグに参戦。大学時代から注目を集めていた3ポイントシュートを武器にNBA入りを狙ったが、試合ではペイサーズのハイテンポな展開に適応しきれず、終始スピードについていけない場面が目立った。

特に、トランジションの速さやといったNBA特有の“間”に乗り遅れるシーンが多く、守備でも後手に回る場面が散見された。

この試合展開に遅れをとる姿が、チーム内の他選手との差を浮き彫りにし、2ウェイ契約の打診には至らなかったという見方が濃厚だ。

今回のサマーリーグ終了後、即帰国の背景には、今季中のNBAデビューが現実的でなくなったことを示唆する動きとも受け取れる。

一方で、代表活動や国内でのプレーに再び舵を切った形にも見え、8月のアジアカップに向けた日本代表への合流も視野に入ってきそうだ。

なお、19日のデンマーク戦ではジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)がダブルダブルの活躍でチームをけん引し、ロースコアの接戦を制した。

20日には第2戦が行われ、富永が観客席に姿を見せたことで、代表チームの選手層の厚みが出る可能性が出てきており、今後の、日本代表の選出についても気になる点だろう。