メッツ千賀滉大投手、右太もも裏を負傷し15日間のIL入りへ 今後の登板に不透明感
2025.6.13
©️New York Mets,
メッツの千賀滉大投手(32)が本拠地・シティフィールドで行われたナショナルズ戦に先発し、5回2/3を投げて1安打無失点、5奪三振と好投。今季7勝目(3敗)を挙げ、メジャー通算20勝に到達した。防御率もリーグトップの1.59から、両リーグを通じてトップとなる1.47に改善した。
しかし6回、右太もも裏を痛めて緊急降板するアクシデントに見舞われた。
異変が起きたのは6回1死の場面。エイブラムズの一塁ゴロで、一塁ベースカバーに入った千賀は、やや高く浮いた送球をジャンプして捕球し、アウトを奪った直後に倒れ込んだ。自力で歩いてベンチ裏へ戻ったものの、球場は騒然となり、ファンが頭を抱える姿も見られた。
試合後、カルロス・メンドサ監督は、千賀が右ハムストリングの張りのため、15日間の負傷者リスト(IL)に入る予定であると明かした。負傷の程度や復帰の見通しについては、13日(同14日)に行われるMRI検査の結果をもって判断される見込みだ。
千賀はメジャー1年目の2023年に12勝を挙げたが、昨季は春季キャンプ中に右肩を痛めて出遅れた。唯一の登板となった7月26日(同27日)のブレーブス戦では日米通算100勝を記録したが、その直後に左ふくらはぎの重度の肉離れを負い、再び離脱。リーグ優勝決定シリーズ第1戦での先発も、2回途中での降板に終わっていた。
3年目の今季は、故障から復活を遂げてチームのエースとして奮闘しており、好調メッツ(45勝24敗)をナ・リーグ東地区首位へと導いてきた。チームはオフにソトらを補強し、優勝を狙える布陣を整えたが、主戦投手の離脱は今後の展開に大きな影響を与える可能性がある。