MLB鈴木誠也選手、今季12号&4打点で打点王に浮上 

2025.5.21

マーリンズ戦で3安打の猛打賞 カブス14得点の大勝に貢献

【©️Chicago Cubs】

 

シカゴ・カブスの鈴木誠也外野手(29)が20日(日本時間21日)、敵地で行われたマイアミ・マーリンズ戦に「2番・右翼」で先発出場し、3安打4打点と大暴れ。6回には5試合ぶりとなる今季第12号の2ランホームランを放つなど、打撃で存在感を示した。カブスは打線が爆発し、14-1の大勝。鈴木はこの活躍で、メジャーリーグ全体の打点ランキングで単独トップに浮上した。

この日の第4打席、鈴木が放った一撃は試合を決定づけるものとなった。6回、先頭打者として四球を選んで出塁し、カブス打線が一挙に得点を重ねる中、再び巡ってきた2死二塁の場面。相手投手レイク・バカーの投じた94.5マイル(約152キロ)の速球を捉えると、打球は右中間へ高く舞い上がり、そのままスタンド中段へと吸い込まれた。スタジアムが静まり返るような豪快な一発で、スコアは一気に12対1と大差に開いた。

このホームランの打球初速は約104.9マイル(約168.8キロ)、飛距離は405フィート(約123.4メートル)、打球角度は30度という堂々たる内容で、14日(同15日)のマーリンズ戦以来となるアーチとなった。マーリンズとの今季対戦ではこれが3本目の本塁打で、相性の良さも光った。

鈴木は初回の第1打席ではピッチャーゴロに倒れたものの、3回の第2打席では投手を強襲する内野安打をマーク。第5打席の8回は中堅へのフライに終わったが、9回に迎えた6度目の打席では、満塁の好機でしっかりと左翼線へタイムリー二塁打を放ち、チームのダメ押し点をたたき出した。5打数3安打、4打点の活躍はまさに“打の主役”と呼ぶにふさわしい内容だった。

この日でシーズン成績は、打率.253、12本塁打、43打点、OPS(出塁率+長打率).843となった。43打点は、これまでナ・リーグトップだったサンフランシスコ・ジャイアンツのウィルマー・フローレス内野手(42打点)、ア・リーグトップのアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース、41打点)を上回り、メジャー全体の打点ランキングで単独1位に躍り出た。

今季はシーズン開幕直後に一時不調が見られたものの、ここに来て調子を上げてきた鈴木。持ち前の勝負強さと長打力を発揮し、打線の中軸としての役割を十二分に果たしている。カブスはこの勝利で貯金を1とし、ナ・リーグ中地区で上位争いを展開中。鈴木のバットが今後もチームの浮沈を左右するキーマンとなりそうだ。