UFC王者ストリックランド選手 報酬への不満を激白 王座返上も視野に「もう冷めかけてる」ジェイク・ポール戦にも言及

2026.10.8

UFC世界ミドル級王者のショーン・ストリックランド選手が、

現在のUFCを取り巻くファイトマネーの状況について強い不満を示した。

日本時間10月8日、自身のSNSを更新し、待遇が変わらなければUFCで戦い続けることへの意欲が薄れていると告白。さらに、ミドル級王座を返上してライトヘビー級へ転向し、契約を消化した後にジェイク・ポールとの対戦を目指す可能性にも言及した。

現役UFC王者自らが、王座返上や団体離脱を選択肢として示したことで、格闘技界で大きな注目を集めている。


 

▪️UFCの現状が変わらない限り もう冷めかけてる

ストリックランド選手が問題視しているのは、UFCにおけるファイターへの報酬だ。

SNSでは、現在の状況について「正直なところ、UFCの現状が変わらない限り、もう冷めかけてる」と発信。さらに、UFCを代表するスター選手の一人であるコナー・マクレガー選手を例に挙げ、自身を含むファイターとの待遇差に疑問を呈した。

トップ選手であっても、試合によって得られる報酬と、興行全体が生み出す収益とのバランスについては、以前から格闘技界で議論されてきたテーマでもある。

ストリックランド選手の今回の発言は、そうした問題に対する自身の率直な考えを改めて表に出したものとみられる。

 

▪️王座を手放してライトヘビー級へ?

さらに注目されるのが、今後のキャリアについての発言だ。

ストリックランド選手は、ミドル級の王座を返上することも選択肢に入れたうえで、ライトヘビー級(205ポンド)へ階級を上げ、UFCとの残りの契約を消化する可能性に触れた。

その先に見据えている相手として名前が挙がったのが、ボクシングを主戦場とするジェイク・ポールだ。

ストリックランド選手は、ライトヘビー級で契約を終えた後にポールと対戦する構想について言及。「その方が面白そうだろ」という趣旨の発言をしており、UFCの王座防衛だけにこだわらないキャリアプランを描いていることをうかがわせた。

もっとも、現段階で王座返上やUFC離脱が決定したわけではない。あくまで自身のSNS上で示した考えであり、今後の契約やUFC側との交渉によって状況が変わる可能性は十分にある。

 

▪️5月にチマエフを破り ミドル級王座を奪還

ストリックランド選手は今年5月、UFC328でハムザト・チマエフ選手と対戦し、判定勝ちを収めた。

これによりミドル級王座を奪還し、現在はUFCの頂点に立つ立場となっている。

一方で、UFCのファイトマネーを巡る問題については、これまでもたびたび自身の考えを発信してきた。

今回の発言は、単なる待遇への不満にとどまらず、「王座を保持してUFCで戦い続ける」という王者としてのキャリアそのものを見直す可能性にまで踏み込んだ点で、これまで以上にインパクトが大きい。

 

▪️人気ユーチューバーのジェイク・ポール戦なら新たな市場も

対戦候補として名前が挙がったポールは、ボクシングを軸にしながら格闘技界でも独自のポジションを築いている。

これまでにも元UFC王者らとのボクシングマッチを実現しており、競技としての勝敗だけではなく、興行面で大きな注目を集めるカードを成立させてきた。

仮にストリックランド選手がUFCとの契約を終え、ポールとの対戦が実現することになれば、競技団体の枠を越えた大型カードになる可能性がある。

UFC王者と、格闘技界で興行的な影響力を持つポール。両者が実際に拳を交えることになれば、競技

としてだけでなく、ビジネス面からも大きな話題となりそうだ。

 

▪️「不満」が本格的なキャリア転換につながるのか

今回の発言で重要なのは、ストリックランド選手が現時点でUFC離脱を正式決定したわけではないという点だ。

王座返上もジェイク・ポール戦も、現段階では本人が示した選択肢の一つにすぎない。

ただ、現役UFC王者がファイトマネーへの不満を理由に、王座を手放す可能性や契約終了後の別団体・別興行への進出にまで言及した意味は小さくない。

UFCのミドル級王者として再び頂点に立ったストリックランド選手が、この先もタイトルを守る道を選ぶのか。それとも王座を手放し、新たな舞台を目指すのか。


【文:高須基一朗 瞬刊モッツ 編集部】