古巣ニックスとの再会が悲劇に…シクサーズのフクポルティ選手が右アキレス腱断裂で全休へ

2026.10.6

【ニックスの元メンバーたちが抱えてくれてベンチへ】

フィラデルフィア・セブンティシクサーズに加入したアリエル・フクポルティ選手が、まさかの形で新シーズンを終えることになった。

現地時間10月5日に行われたプレシーズンゲームで古巣ニューヨーク・ニックスと対戦したフクポルティ選手は、試合序盤に右足を負傷。検査の結果、右アキレス腱断裂とみられ、2026-27シーズンを全休する見通しとなった。

新天地での第一歩を踏み出すはずだった試合が、長期離脱の始まりになってしまった。


 

▪️接触のない場面で突然コートに1人 倒れ込む

アクシデントが起きたのは第1クォーター残り7分6秒。

フクポルティ選手はカール・アンソニー・タウンズ選手をマークしていたが、両者に大きな接触があったわけではない。その直後、右足を負傷するとコート上に倒れ込み、右足の下腿部を押さえた。

プレー続行は不可能となり、フクポルティ選手はタウンズ選手らかつてのチームメートに支えられながらコートを離脱。そのまま試合に戻ることはなかった。

試合後、シクサーズのニック・ナースHCは右アキレス腱の負傷を明らかにし、翌日に画像検査を行う予定だと説明していた。

その後、米メディア『The Athletic』が、右アキレス腱断裂によって今季を全休する見通しだと報道。新シーズンの本格スタートを前に、シクサーズは重要なインサイドプレーヤーを失うことになった。

 

▪️「古巣との再会」が新天地デビュー戦だった

今回の負傷がさらに痛いのは、対戦相手がフクポルティ選手にとって特別なニックスだったことだ。

フクポルティ選手は2024年のNBAドラフトでダラス・マーベリックスから58位指名を受けたものの、ドラフト当日にニックスへトレードされた。

その後、ニックスでキャリアを積み、2025-26シーズンには54試合に出場。平均2.2得点、2.9リバウンド、0.5アシストを記録した。

さらにプレーオフでは10試合に出場し、ニックスのNBA制覇にも貢献している。

わずか数カ月前まで同じロッカールームを共有していた選手たちを相手に、新天地シクサーズのユニフォームを着て戦う。

その特別な舞台が、フクポルティ選手にとってシーズン最初の公式なアピールの場になるはずだった。

しかし、現実はあまりにも厳しいものになった。

 

▪️エンビードのバックアップとして期待されていた

フクポルティ選手は今年7月、シクサーズと1年340万ドル(約5億3800万円)の契約を締結。

チームの中心であるジョエル・エンビード選手を支えるインサイド陣の一員として、新たな役割を期待されていた。

特にシクサーズにとって、エンビード選手の負担を軽減できるビッグマンの確保は重要なテーマの一つ。昨季までニックスの一員としてNBAの舞台を経験したフクポルティ選手には、若手インサイドプレーヤーとしての成長も期待されていた。

それだけに、プレシーズン初戦での長期離脱は本人だけでなく、チームにとっても大きな誤算となる。

 

▪️シクサーズは120-97で快勝も…

試合そのものはシクサーズが120-97でニックスを下した。

ジェイレン・ブラウン選手は約17分の出場で22得点、2リバウンド、2アシスト。VJ・エッジコム選手も約20分で12得点、4リバウンド、7アシストと存在感を示した。

プレシーズン初戦としては上々のスタートだった一方、フクポルティ選手の負傷という大きな代償を払う結果となった。

チームとしては勝利を手にしたものの、シーズン開幕を前にローテーションの再構築を迫られる可能性が出てきた。

NBAではアキレス腱断裂は長期離脱につながるケースが多く、選手生命を左右するほどの大きな負傷になることもある。

フクポルティ選手はまだNBAキャリアの途中にあり、これから出場時間を増やし、評価を高めていく段階にあった。

しかも今回は、昨季まで所属していたニックスを相手に、

新しいチームでの第一歩を踏み出した直後だった。

古巣との再会。

新天地での挑戦。

そして、エンビード選手を支える新たな役割。

いくつもの物語が始まろうとしていた矢先、

そのすべてが一度止まることになった。

シクサーズにとっては開幕前の大きな戦力ダウン。

そしてフクポルティ選手にとっては、キャリアをさらに前へ進めるはずだったシーズンが、思わぬ形で幕を閉じることになった。