ドジャース先勝も9回にヒヤリ 4点リードでスコットが2ラン被弾 ロバーツ監督「朗希よりフィリップスの方が安心感」

2026.10.4
【©️Los Angeles Dodgers 】

ドジャースがポストシーズン初戦を白星で飾った。現地時間10月3日、ドジャースタジアムで行われたナ・リーグ地区シリーズ第1戦で、

ドジャースはブレーブスを5―3で下した。

打線は3本塁打で5得点。先発のスクバルも6回1失点と試合をつくり、

7回以降もスチュワート、ベシアが無失点でつないだ。

一方で、5―1と4点をリードして迎えた9回には、今後のポストシーズンを見据えるうえでブルペンの課題も浮かび上がった。


 

▪️9回に4点リードからまさかの展開

ドジャースは6回、タッカーの2ランとマンシーのソロで3点を追加。

5―1とリードを広げ、試合の流れを完全につかんだかに見えた。

9回のマウンドを託されたのはスコット。

セーブシチュエーションではなかったものの、試合を締める役割を担った。

しかし先頭のアクーニャに左前打を許すと、続くアルビーズに2ランを浴びる。5―3と2点差まで詰め寄られ、ブレーブスに流れが傾きかけた。

その後、オルソン、ハリスを打ち取って2死までこぎつけたものの、デュボンに四球。さらに二盗も許し、一発が出れば同点という場面を迎えた。

最後はフィリップスがライリーを遊ゴロに打ち取り、ドジャースが逃げ切った。

 

▪️ロバーツ監督「朗希よりもフィリップスの方が安心感」

注目されたのは、9回途中の継投だった。

ロバーツ監督は試合後、デュボンを迎えた場面でフィリップスを投入する判断について、

「最初からデュボンを迎えたらフィリップスを起用するつもりだった」

と説明。

さらに、イニング途中での選択については、佐々木朗希選手よりもフィリップスの方に安心感があったとの趣旨を明かした。

ポストシーズンでは、リードの大きさだけでなく、打者との左右の相性や、その時点でのアウト数、走者の状況まで含めて継投を組み立てる必要がある。

今回の9回も、ロバーツ監督にとっては「誰を守護神にするか」だけではなく、「どの打者に誰をぶつけるか」という細かな判断の積み重ねだった。

 

▪️佐々木朗希選手とディアスは投球練習を行わず

さらに興味深かったのが、終盤のブルペンの動きだ。

この日は佐々木朗希選手とディアスがブルペンで体を動かす場面はあったものの、実際の投球練習は行わなかった。

フィリップスが9回途中から登板することになった際に準備を進めたのも、左腕のブービッチだった。

つまり、ドジャースは5―1という展開の段階から、終盤の継投をある程度想定していたことになる。

結果的にはフィリップスが最後の打者を打ち取り、勝利を確保したが、9回の展開によってブルペンの層と役割分担が改めて注目されることになった。

 

▪️守護神問題はポストシーズンでも継続

今季のドジャースは、抑えを担うディアスの状態などもあり、シーズンを通じて「勝利の方程式」が完全に固まったとは言い切れないままポストシーズンに入った。

ロバーツ監督はスコットを守護神候補の筆頭に挙げながら、ディアス、佐々木朗希選手、フィリップスらも終盤の候補として位置づけている。

その意味では、今回の9回は単なる1試合の継投ではない。

ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースにとって、終盤を誰に任せるのか、そしてリードを守るためにどの投手をどの場面で投入するのかは、ポストシーズンを戦い抜くうえで重要なポイントになる。

スコットについてロバーツ監督は、2ランを浴びた後も「球自体はよかった」と評価し、今後の起用方針についても変わらないとの姿勢を示した。

 

▪️大谷翔平選手は4打数1安打 打線は3発で好発進

打線では「2番・指名打者」でフル出場した大谷翔平選手が4打数1安打。

初回の第1打席で右前安打を放ち、ポストシーズン初戦からヒットを記録した。

チームとしてはT・ヘルナンデスの2ラン、タッカーの2ラン、マンシーのソロと、3本塁打で5得点。

先発スクバルの6回1失点という好投もあり、試合の大部分ではドジャースが主導権を握った。

一方で、最後の1イニングではブルペンの課題が顔をのぞかせた。

初戦を勝利で終えたドジャースにとって、打線の長打力と先発投手陣の安定感は大きな材料となる。

その一方で、終盤の投手起用はまだ流動的だ。