元RIZINファイターのムサエフが流血戦を制してUFC初勝利 ダウンから逆転、パウンド地獄で強豪バハモンデス沈める

2026.3.29

【©️UFC】

ケージに飛び散る血と汗。その中心で、最後まで上に乗り続けた男がいた。
元RIZIN王者が、ついに世界最高峰の舞台で真価を示した。

3月29日(日本時間)、米ワシントン州シアトルで開催された『UFCファイトナイト』ライト級マッチで、トフィック・ムサエフがイグナシオ・バハモンデスに判定3-0で勝利。序盤にダウンを奪われながらも、グラウンド&パウンドで試合をひっくり返し、UFC2戦目で待望の初勝利を挙げた。


 

かつてRIZINライト級GPを制した実力者も、UFCの舞台では試練からのスタートだった。デビュー戦では一本負け。後がない状況で迎えた2戦目の相手は、長いリーチと高いフィニッシュ率を誇る危険なストライカー、バハモンデス。下馬評は決してムサエフ有利ではなかった。

試合はその予想通り、厳しい立ち上がりとなる。
1ラウンド、中央を支配したのは長身のバハモンデス。ジャブ、ロー、前蹴りと距離を支配され、ムサエフはなかなか組みつくことができない。それでもラウンド終盤、ミドルキックの足をキャッチしてテイクダウンに成功。パウンドを落とし、反撃の糸口をつかんだ。

しかし2ラウンド開始直後、試合が大きく動く。
バハモンデスのワンツーがクリーンヒット。ムサエフはダウンを喫する。会場がどよめく。だが、このピンチが試合の流れを変えることになる。

立ち上がったムサエフは、ハイキックの足をつかんで執念のテイクダウン。ここからがムサエフの真骨頂だった。上からヒジ、鉄槌、パウンドを落とし続けると、バハモンデスの額が割れ、大量の出血。みるみる顔面が血で染まっていく。完全に形勢は逆転した。

最終ラウンドも展開は変わらない。
ムサエフは圧力をかけ続けてテイクダウンし、ガードの上から容赦なくパウンドとヒジを落とす。残り1分、バハモンデスが執念のスイープからバックを奪いチョークを狙うが、汗と血で滑り、フィニッシュには至らない。

3ラウンド終了。
判定は文句なしの3-0。ダウンを奪われながらも、

グラウンドで試合を支配したムサエフの逆転勝利だった。