五輪スノボ女子ハーフパイプ競技で中国代表 劉佳宇が頭部強打で担架搬送…会場騒然 韓国代表の李娜昀も膝靱帯損傷で2回目の競技を棄権 同種目で相次ぐ負傷に深刻な懸念

2026.2.11

【=AP】

スノーボード女子ハーフパイプ(HP)で、選手の安全を揺るがす深刻なアクシデントが相次いだ。2018年平昌五輪銀メダリストの劉佳宇(33=中国)が予選2回目の演技終盤に着地時に逆エッジという危ない転倒 失敗。

頭部を雪上に激しく打ちつけ、そのまま動けなくなり、担架で搬送された。


 

劉佳宇は1回目に62.75点をマークして10位につけ、決勝進出を懸けて2本目に攻めの姿勢で難易度の高い技へ。

終盤まで安定した滑りを見せていたが、高さのあるジャンプの着地でパイプの縁にボードを引っ掛けてバランスを崩し転倒。

頭部を強打して1回転するように倒れ込み、仰向けのまま身動きが取れなくなった。

異変を察知した会場では、大音量で流れていた音楽が即座に止まり、場内は騒然。救護スタッフがただちに駆け付け、慎重に状態を確認した上で担架に乗せて搬送した。頭部を強く打っていることから、脳しんとうや頸部への影響など重症の可能性も否定できず、容体が強く懸念される。

この日は同じ女子ハーフパイプで、韓国の李娜昀(イ・ナユン)も負傷。

滑走中のアクシデントで膝の靱帯を損傷し、競技続行は不可能と判断され棄権した。膝靱帯の損傷は回復まで長期を要するケースも多く、状態次第では今後の競技人生にも影響を及ぼしかねない。

同一種目で有力選手が相次いで負傷する異例の事態に、会場には緊張感が漂った。極寒の環境下で、競技の雪質は、コンクリートのように硬い中で、高難度の技を連発するハーフパイプは、わずかなミスが重大事故と怪我につながる危険性を常に孕んでおり、改めて競技の過酷さが浮き彫りとなった。

劉佳宇は得点を伸ばせず14位で決勝進出を逃した。

一方、日本勢は好調を維持。五輪初出場の現役高校生・清水さら(16=TOKIOインカラミ)が2位、工藤璃星(りせ、16=TOKIOインカラミ)が4位で決勝へ進出。3大会連続出場で北京五輪銅メダルの冨田せな(26=宇佐美SC)は9位、2大会連続出場の小野光希(24=バートン)も11位に入り、日本は出場した4選手全員が決勝に駒を進めた。

平野歩夢選手らがエントリーしている男子ハーフパイプは、この後2月11日の深夜27時半より開始される。