女子ハーフパイプ 日本勢4人全員が決勝へ ビッグエアーに続く“完全突破”16歳世代の台頭とベテランの意地が交錯した予選

2026.2.11

【©️FIS TV】

ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード競技で、日本勢の勢いが止まらない。
ビッグエアーでの快進撃に続き、女子ハーフパイプでも出場4選手全員が決勝進出という快挙を達成した。


 

舞台はイタリア・リビーニョ。11日に行われた女子ハーフパイプ予選には、日本から

清水さら選手、工藤璃星選手、冨田せな選手、小野光希選手の4人が出場。

年齢もキャリアも異なる4人が、それぞれの立場で役割を果たし、

揃って決勝の切符をつかみ取った。

 

この日、会場の視線を最も集めたのは、最年少の“16歳コンビ”だった。
清水さら選手(16、TOKIOインカラミ)は1本目で転倒する波乱の立ち上がり。

しかし迎えた2本目、胸を叩いて気持ちを切り替えると、

そこからは別人のような滑りを見せた。高さのあるエア、安定した着地、流れの途切れない構成―完成度の高いランで87.50点をマークし、堂々の2位通過。

大舞台での修正力と精神力が際立った。

 

同じく16歳の工藤璃星選手(TOKIOインカラミ)も存在感を放った。

フロントサイド900を軸にしたダイナミックな構成で、1本目から高得点を叩き出すと、2本目ではさらに伸びやかな滑りで観客を魅了。84.75点で4位に入り、世界のトップが集う決勝へと進んだ。

 

一方で、日本勢の底力を示したのが経験豊富な2人だ。
22年北京五輪銅メダリストの冨田せな選手(26、宇佐美SC)は、1本目にミスが出て苦しい展開となったが、2本目では大崩れせず77.50点。順位は9位ながら、確実に決勝進出圏を守り切った。
小野光希選手(21、バートン)も安定感のある滑りで76.00点を記録し11位。

派手さこそなかったが、ミスを最小限に抑え、結果を残した。

世代交代の象徴とも言える若手の躍動と、五輪を知るベテランの意地。
その両輪がかみ合ったからこそ生まれた「4人全員決勝進出」という結果だった。

清水選手はレース後、「久しぶりに予選の1本目で転んで緊張しましたが、2本目はリラックスして挑めました」と振り返り、「夏から練習してきた新しい技もあるので、決勝ではそこを見てほしい」と語った。

冨田選手も「1本目の点数を見て緊張していた中で、思わずガッツポーズが出ました」と安堵の表情を見せ、「自分らしく、かっこいい滑りで終えたい」と決勝への意気込みを口にした。

ビッグエアー、そしてハーフパイプ―。
種目の垣根を越えて続く日本勢の躍進は、偶然ではない。