ウォリアーズが選んだ「現実路線」ポルジンギス獲得で終止符が打たれた“次の一手”
2月5日(現地時間4日、以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズがアトランタ・ホークスとのトレードで、センターのクリスタプス・ポルジンギスを獲得することで合意したと『ESPN』が報じた。
放出されるのはジョナサン・クミンガとバディ・ヒールド。若手の将来性と即戦力シューターを手放してまで選択したのは、サイズと経験を兼ね備えたビッグマンだった。
ウォリアーズは同日、トロント・ラプターズとのトレードでトレイス・ジャクソン=デイビスを放出し、2026年のドラフト2巡目指名権を獲得。
218センチ、108キロのポルジンギスをロスターに加えたことで、これまで取り沙汰されてきたヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)獲得構想には、事実上の終止符が打たれたとみられる。
契約面を見ると、ポルジンギスは今季限り。クミンガは来季がチームオプションで、ヒールドは残り2シーズン(2027-28シーズンはプレーヤーオプション)と、将来性と柔軟性を残すカードだった。にもかかわらず、ウォリアーズが“今”の勝負に舵を切った意図は明確だ。
ポルジンギスはリムプロテクターとして機能するサイズを持ち、同時に3ポイントでスペースを広げられる稀有な存在である。キャリア10年目となる今季は、平均17.1得点、5.1リバウンド、2.7アシスト、1.3ブロック。3ポイント成功率36.0%(平均1.8本成功)と、数字上では依然としてリーグ屈指の“ストレッチ5”であることを示している。
もっとも、懸念も小さくない。
今季は打撲に加え、自律神経障害の一種である起立性頻脈症候群(POTS)の影響もあり、出場は17試合にとどまる。
1月8日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦を最後に欠場が続いており、健康状態が最大の不確定要素となる。
ウォリアーズにとって理想は、シーズン終盤に向けて30歳のビッグマンがコンディションを整え、プレーオフで存在感を発揮することだろう。
一方で、クミンガ(23歳)とヒールド(33歳)を放出してまで踏み切った決断が、短期的な賭けに終わるのか、それとも再浮上の起点となるのか。

