UFC 堀口恭司選手 3週間連戦も辞さず「勝てばやる」と即答した理由 10年ぶりに背負う“空手KID”の名、UFCで果たす恩返し

2026.2.5

【©️UFC】

UFCのフライ級戦線に、再び日本人ファイターの名が刻まれようとしている。堀口恭司選手(35)が、あらためて世界最高峰の舞台で“勝負”に出る。

2026年2月7日(日本時間8日)、米ラスベガスのMeta APEXで開催される『UFC Fight Night: Bautista vs. Oliveira』。

堀口選手は同大会でフライ級6位のアミル・アルバジ(イラク)と対戦する。

UFC復帰2戦目にして、いきなりの上位ランカーとの一戦だ。


 

4日(日本時間5日)の会見で明かされたのは、その覚悟を象徴するエピソードだった。

「2日前に(2月28日の)モレノ戦のオファーがありました。アルバジに勝てば、やると答えました。負けたら、できない」

3週間という異例のスパンで、元王者ブランドン・モレノとの連戦を問われても、堀口選手の答えは明快だった。

まずは目の前の一戦に勝つ。

その先に、次がある。

UFCという舞台で生き残るための、極めてシンプルで、しかし重い決断だ。

アルバジについては「どこにおいても危険な相手」と警戒を示しながらも、

「パワーもあるし、グラップリングも強い。でも、いずれにせよ自分が勝ちます」

と言い切った。その言葉に迷いはない。

 

現在、フライ級戦線では平良達郎選手が急浮上し、日本人初の王座戴冠への期待も高まっている。その点について堀口選手は、

「どちらが先にチャンピオンになろうと関係ない。いずれにせよ、自分がベルトを獲る」と静かに語った。

日本人同士の頂上決戦が実現した場合の反響についても、

「『どっちが勝つんだろう?』と、すごく盛り上がると思います」と自然体だ。

そして今回、堀口選手は“原点”をUFCに持ち込むことを決めた。

10年前、初めてUFCで戦った際のニックネーム「空手KID」を、再び名乗る。

「10年前のUFCでのニックネーム“空手キッド”をそのままにしてほしいとお願いしました。自分を信じて夢を託してくれた人に、恩返しができるようにUFCで戦いたい」

英語でも同様の思いを綴り、その“KID”が、亡き師・山本“KID”徳郁氏への敬意であること、そして空手の師範である二瓶弘宇館長に試合を見てほしいという願いを明かしている。

2025年11月のUFC復帰戦では、ダゲスタンのタギル・ウランベコフを相手に、打撃と組みの攻防を完全に制圧。

最後はリアネイキドチョークで一本勝ちを収め、健在ぶりを強烈に印象づけた。

対するアルバジはUFC5勝1敗。

唯一の黒星はモレノ戦のみで、実力は疑いようがない。

ここを越えれば、堀口選手は一気にタイトル挑戦圏内へと踏み込む。

“空手KID”の名を再び背負い、UFCで果たすべき約束を示す、

極めて重要な試合になる。