スノボ2冠を狙う21歳・村瀬心椛選手を待ち受ける“五輪前の試練”ミラノからリヴィーニョへ――過酷な長距離移動に漏れた本音

2026.2.3

【村瀬心椛選手・公式Instagramより画像】

ミラノ・コルティナ冬季五輪で、スノーボード女子ビッグエアとスロープスタイルの2種目制覇を狙う村瀬心椛選手(21)。

世界の頂点を争う舞台に立つ直前、彼女がまず直面したのは、

想像以上に過酷な「移動」という現実だった。


 

2月3日、村瀬選手は自身のYouTubeチャンネルを更新し、競技会場へ向かうまでの道中を公開。五輪本番を前にしたトップアスリートの素顔と、その舞台裏が注目を集めている。

動画の冒頭、「今、ドイツのミュンヘンにいるんですけど、これから会場のミラノに向かいます」と状況を説明。空港で軽食をとり、飛行機に搭乗する様子を淡々と映し出すが、その表情からは長旅を覚悟する空気が漂う。

ミラノ到着後も、休む間はほとんどない。

「出た瞬間からテレビの方が待ってくださっていました」と驚きを口にしつつ、すぐさま次の目的地であるリヴィーニョへ。競技会場が集まるこの山岳地帯までは、バスでおよそ5時間という。

「なんやかんやで、もう18時。たぶん着くのは24時ごろ。バカ遠いです」

率直な言葉が漏れたのは、無理もない。

バス車内では、大きなハンバーガーを頬張りながらエネルギーを補給し、ヘッドホンで音楽を聴いてひたすら移動時間をやり過ごす。トップアスリートといえど、

その姿は等身大の21歳だ。

深夜、ようやくリヴィーニョに到着すると、「着きました~」と安堵の声。

その直後、「ああああ、寒い」「つかれたぁ~」と、

長距離移動の疲労と厳しい寒さを隠さず口にした。

次回の動画では、選手村の食事やビッグエア会場の様子を紹介する予定だという。

 

村瀬選手は13歳だった2018年、Xゲームズ・ノルウェー大会で超大技「バックサイド・ダブルコーク1260」を成功させ、史上最年少優勝を果たした天才だ。

同年の世界ジュニア選手権ではスロープスタイル、ビッグエアの2冠を達成。

22年の北京五輪では、17歳3か月でビッグエア銅メダルを獲得し、日本女子史上最年少メダリストとなった。

そして現在、ワールドカップ優勝やXゲームズ制覇を経て、再び五輪の大舞台へ。

華やかな成績の裏で、過酷な移動や環境変化と戦いながら調整を進める現実がある。

「つかれたぁ~」という何気ない一言は、金メダル候補として背負う重圧と、五輪という舞台に向けての過密スケジュールの厳しさを物語っている。