ジェイレン・デューレン 初のオールスター選出が示すピストンズ再生「ようやく僕たちが注目されるようになった」
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2月15日に開催されるNBAオールスターゲームのリザーブメンバーが発表され、6人の初選出者が名を連ねた。その中の一人が、デトロイト・ピストンズのジェイレン・デューレンだ。2022年のNBAドラフトで1巡目13位指名を受けたセンターが、キャリア4年目にして初の大舞台に立つ。
オールスター選出が告げられたのは、現地2月1日に行われたブルックリン・ネッツとのホームゲーム中だった。試合開始直後のタイムアウトで、アリーナのビジョンにその知らせが映し出されると、場内は大歓声に包まれた。集中を高めていたデューレンも、その瞬間ばかりは表情を緩め、笑顔を浮かべた。
もっとも、本人の胸中は単純な喜びだけではなかったという。
「正直に言って、気持ちは複雑だった。うれしかったけど、試合に集中しなきゃいけない場面だったからね。できれば試合後に知りたかったよ」
そう語りながらも、「それでも喜ばずにはいられなかった」と本音を隠さない。
「これは僕一人の成果じゃない。チームメートやコーチ、ここまで導いてくれたすべての人のおかげだ。一人では成し遂げられなかったからこそ、うれしいんだ」
実際、この日のデューレンは圧倒的だった。消極的な姿勢に終始したネッツを相手に、わずか24分の出場で21得点10リバウンド3アシスト2スティール。オールスター選出を祝うかのような内容で、チームの快勝に大きく貢献した。
だが、喜びは試合中も続いた。
「切り替えて集中しようとしたんだけど、みんなが話しかけてくるし、僕を見るたびにニヤニヤするんだ。『まずは勝ってからだ』と言い聞かせていたけど、あれだけの愛情を感じられるのは最高だったよ」
今回のオールスターでは、1年先輩のケイド・カニングハムもスターターとして選出されている。ピストンズから2人が名を連ねるのは、現在のチームが東カンファレンス首位を走る好調ぶりを象徴する出来事だ。
「JB(J.B・ビッカースタッフHC)がオールスターのコーチを務め、ケイドがスターターに選ばれた。それだけで、このチームがどこに向かっているかは明らかだ。ようやく僕たちが注目されるようになったと感じている」
デューレンが加入した2022年当時、ピストンズは再建の途上にあった。将来のエースと目されたカニングハムを擁しながらも、勝利には結びつかず、成長はなかなか結果として現れなかった。その現実を、デューレン自身も強く意識していた。
昨シーズン、チームが6年ぶりのプレーオフ進出を決めた際、彼はこう語っている。
「これまでは負けてばかりで反論できなかった。でも今なら言える。『成長し続ける僕たちに注目すべきだ』と」
そこからの着実なステップアップ、そしてオールスター初選出。
その歩みは、彼の自信とモチベーションをさらに押し上げている。
「僕たちは若く、NBAを学んでいる段階だった。でも、こうなることは想定内だった。期待していた場所に、ちゃんとたどり着いたんだ。まだやるべきことはたくさんある。でも、こうした節目を祝って、また前に進んでいきたい」
オールスター選出という個人の栄誉は、同時にピストンズ再生の証でもある。

