映画『国宝』がアカデミー賞 メイクアップ&ヘアスタイリング部門でノミネート!日本映画初の歴史的快挙

2026.1.23

【©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025 映画「国宝」製作委員会】

社会現象とも言える大ヒットを記録している映画『国宝』(監督:李相日)が、世界最高峰の映画賞「第98回アカデミー賞」のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたことが、現地時間22日に発表された。同部門で日本映画が名を連ねるのは史上初となり、邦画界に新たな歴史を刻んだ。


 

本作は2025年6月に公開されるや口コミで評価が急拡大。邦画実写作品として22年ぶりに興行収入記録を更新し、長期ロングランを続けている。伝統芸能・歌舞伎の世界を舞台に、主人公・喜久雄の50年にわたる人生を描く壮大な物語が、国内外で高く評価されてきた。

李監督にとって、米アカデミー賞日本代表作品に選出されるのは『フラガール』(2006年)以来2度目。今回が初のノミネートとなった。なお、ショートリスト入りしていた国際長編映画賞での選出は惜しくもならなかった。

ミネートの大きな要因となったのが、徹底したリアリズムを追求したメイクアップとヘアスタイリングだ。ヘアメイクチームはロサンゼルスで行われたアカデミー協会公式イベント「Bake Off」に参加し、歌舞伎における白塗りの意味や鬘(かつら)の歴史、そして登場人物の人生の変遷をどう造形で表現したのかを詳細にプレゼンテーション。現地の映画関係者からは高い関心と称賛の声が寄せられたという。

同部門では、日本出身のメイクアップアーティスト、カズ・ヒロ氏がこれまでに2度の受賞歴を誇り、今回は『スマッシング・マシーン』でノミネートされている。日本人の技術力が改めて世界で注目される形となった。

 

原作は吉田修一の同名小説。

主演の吉沢亮をはじめ、横浜流星、黒川想矢、越山敬達、田中泯、渡辺謙ら実力派キャストが集結。吹き替えやCGに頼らず演じ切った歌舞伎シーンの迫力と完成度は、公開直後から大きな話題を呼んだ。

興行面でも快進撃は続いており、興行通信社の調べでは、邦画実写作品として『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』(2003年)を超え、歴代最高興行収入を更新。今年1月18日までに観客動員1370万人、興行収入193億円を突破している。

授賞式は3月15日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催予定。