BLACKPINK東京ドーム公演、16万人動員の裏で光った“日本の仕事力”

2026.1.20

世界的ガールズグループの熱狂を支えた、もう一つの主役たち

世界的ガールズグループ・BLACKPINKが東京ドームで開催したコンサートは、複数公演で計16万人を動員する空前のスケールとなった。圧巻のパフォーマンスと熱狂的なファンの声援が会場を包み込んだことは言うまでもないが、今回の公演で特筆すべきは、ステージ上だけではなかった。

注目したいのは、会場の“裏側”を支えたグッズ販売をはじめとする運営スタッフたちの存在だ。


 

開演前から長蛇の列ができたグッズ売り場では、膨大な来場者数にもかかわらず、混乱は最小限に抑えられていた。楽天ブースを含む各販売エリアでは、導線の確保、列の整理、商品補充のタイミングまでが綿密に計算され、来場者がストレスなく買い物を楽しめる環境が整えられていた。

さらに印象的だったのは、販売終了後から公演中にかけての会場内外の光景だ。通常であれば、段ボールや梱包材、ゴミ袋が無造作に積み上がりがちな大規模イベント。しかし東京ドームでは、それらが徹底的に整理され、段ボールは美しく積み上げられ、ゴミの集積場所も視覚的な見栄えまで配慮されていた。

これは単なる清掃ではない。

ファンの目に触れる場所においても「乱れを見せない」という、日本人ならではの

きめ細かな段取りと美意識の表れだ。

来場者が写真を撮り、SNSに投稿することまでを想定したかのような空間づくりは、世界的アーティストの公演にふさわしい品格を会場全体にもたらしていた。

3日間で16万人という数字は、アーティストの人気の証明であると同時に、その熱狂を安全かつ快適に成立させるためには、数え切れないほどの裏方の尽力が必要であることを物語っている。BLACKPINKの東京ドーム公演は、エンターテインメントの完成度だけでなく、日本のイベント運営が誇る“見えないプロフェッショナリズム”を世界に示した場でもあった。

ステージの輝きの裏で、黙々と会場を整え続けたスタッフたち。

その仕事ぶりこそが、この歴史的公演を真に成功へと導いた、

もう一つの主役だったと言えるだろう。


【画像撮影・文/高須基一朗】