ONEムエタイ王者・吉成名高選手が胸中明かす2025年に本気で揺れた「ボクシング転向」という選択肢
【©️ONE Championship 】
ONEアトム級ムエタイ初代王者で現在、人気急上昇中の吉成名高選手が、自身のキャリアにおける大きな岐路を振り返った。
18日に公開された細川バレンタイン氏のYouTubeチャンネル「前向き教室」に出演し、昨年2025年にボクシング転向を真剣に検討していた事実を初めて明かした。
吉成選手は、日本人初となるラジャダムナンとルンピニーの統一王者であり、2024年にはタイ人以外では史上初となるラジャダムナン3階級制覇を達成。
ムエタイ界のPFPと称され、現在40連勝という圧倒的な戦績を誇る。
さらに昨年11月の「ONE 173」では、ONEアトム級ムエタイの初代王座に輝き、世界最高峰の舞台でも存在感を示した。
その順風満帆に見えるキャリアの裏で、実は大きな葛藤があったという。
吉成選手は「ONEとボクシングの二択だった」と当時の心境を率直に告白。昨年5月にONEと独占複数試合契約を結ぶ直前まで、ボクシング転向という選択肢を現実的に考えていたと語った。
「ONEと契約すると、他の大会には出られなくなる。そこが、自分の中で一番の分かれ目だった」と吉成選手。
世界的な舞台でムエタイを極め続けるか、それとも全く異なる競技で新たな挑戦に踏み出すか。簡単に答えの出る問題ではなかった。
ボクシングに強く惹かれた理由については、「構えから何から全部変えなければならない。新しくやることがたくさんあって、そこに魅力を感じた」と明かす。
一方で、ムエタイに対する強い使命感も心を揺さぶった。
「ONEでは、日本人でムエタイのベルトを巻いた選手がまだいない。自分はラジャとルンピニーを初めて制した日本人として、誰にも塗り替えられない記録を作りたいし、ムエタイという競技をもっと広げたいという思いもあった」。
悩みに悩んだ末、吉成選手が選んだのはONEとの契約だった。
それは安定や保守ではなく、「ムエタイで世界の頂点を取り続ける」という覚悟の決断だったと言える。
2025年を迎え、改めて語られたこの告白は、王者・吉成名高選手が現状に満足することなく、常に“次の一歩”を考え続けている証しでもある。

