河村勇輝選手、復帰戦で“格の違い”示す圧巻の司令塔ぶり Gリーグを支配する8アシスト、NBA昇格へ視界良好の仕上がり
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NBAシカゴ・ブルズの下部組織ウィンディシティ・ブルズに所属する河村勇輝選手(24)が、Gリーグ復帰戦でいきなり別格の存在感を放った。15日(日本時間16日)、敵地で行われたサンディエゴ・クリッパーズ戦に途中出場し、16分のプレータイムで2得点8アシスト。試合の流れを完全に掌握する司令塔ぶりで、チームの131―104の大勝に大きく貢献した。
今季Gリーグ初出場となったこの試合。
第1クオーター残り2分58秒からコートに立つと、わずか数十秒で“違い”を見せつけた。残り2分6秒、ドリブルから繰り出したノールックのバウンズパスで即アシスト。復帰戦とは思えない判断力と視野の広さで、観る者に強烈な印象を残した。
第2クオーター以降も河村のパスワークは冴え渡る。
3ポイントシュートを次々と演出し、後半にはダンクシュートをお膳立て。最終クオーターには、ダンクコンテスト3連覇中のマック・マクラングの豪快な一撃を速攻パスで演出するなど、会場を沸かせる場面を連発した。
シュートは3本すべて外れたものの、試合への影響力は数字以上だった。
4ターンオーバーを記録しながらも、コートに立っている間の得失点差を示す「プラス/マイナス」では、ベンチメンバー最多のプラス15。河村選手が入った時間帯に試合が完全にブルズペースへ傾いたことを如実に物語っている。
昨季終了後、制限なしFAとなった河村選手はブルズのサマーリーグに参加。
最終戦では20得点10アシストを記録し、Gリーグでも即戦力で通用することを証明。平均10.2得点、6.2アシストと安定した数字を残し、2WAY契約を勝ち取った。しかし開幕前に「右下腿の血栓」が判明し、無念の契約解除となっていた。
それでも今年1月、再びブルズと2WAY契約を締結。
長いリハビリ期間を経て迎えたこの復帰戦で、河村選手はブランクを感じさせないどころか、Gリーグでは明らかに頭ひとつ抜けたゲームメーク力を披露した。
テンポを操る判断力、瞬時にズレを突くパスセンス、周囲を生かす冷静さ。
すでにGリーグの舞台では“試合を支配する存在”となりつつあり、あとはNBA本舞台への扉が開くかどうかだけだ。

