聖夜に晒された失態―レイカーズ、クリスマスゲームで露呈した“準備不足”

2025.12.26

【©️Los Angeles Lakers】

華やかな演出とは裏腹に、中身はあまりにも物足りなかった。
NBAレイカーズはクリスマスゲームとして行われたロケッツ戦で96―119の完敗。

注目の一戦は、チームの現在地を厳しく突きつける「不甲斐ない90分」となった。


 

」立ち上がりから覇気は見られず、第1クオーターでいきなり12点のビハインド。ホームの大歓声を背にしながら、攻守ともに後手に回る場面が続いた。強度の低いディフェンス、単調なオフェンス。クリスマスゲームに求められる集中力と緊張感は、コート上から感じ取れなかった。

 

前半を53―63と2桁差で折り返した時点で、試合の流れはすでに相手に握られていた。後半開始前には、前半12得点のリーブスが負傷離脱。だが、それ以上に問題だったのは、主力を欠いた後の“反応の乏しさ”だ。第3クオーターで抵抗らしい抵抗もできず、一気に突き放される展開は、準備不足と見るほかない。

 

右鼠径部痛から復帰した八村塁選手も、この大舞台で結果を残せなかった。

先発出場しながら6本のシュートをすべて外し無得点。

3年連続のクリスマスゲーム出場は、記念ではなく課題だけを残す一戦となった。

試合後、JJ・レディックHCは

「今夜の自分たちはひどいバスケットボールチームだった」と断じた。

感情論ではなく、事実としての評価だを見る者に突きつけた言葉だ。

チーム最多25得点のルカ・ドンチッチも、

「みんながより良い努力をしなければならない。まず自分から」と語った。

だが、その言葉が次戦以降にどう反映されるかは、行動で示すしかない。

多くの視線が注がれるクリスマスゲームで、

レイカーズは期待に応えられなかった。

それは単なる1敗ではなく、「準備と姿勢」が問われた敗戦だった。