YA-MAN選手が眼窩底骨折で試合中止「壊死」の危険性も伴う深刻な眼球外傷

2025.12.26

格闘技イベント「RIZIN」は26日、都内で記者会見を開き、大みそかに開催予定だった「RIZIN 師走の超強者祭り」(さいたまスーパーアリーナ)で行われる予定だったYA-MAN(29=TARGET SHIBUYA)と斎藤裕(38=パラエストラ小岩)の一戦が、YA-MANの負傷により中止となったと発表した。

負傷の診断名は左眼窩底骨折。

大会直前のスパーリング中に発生した。


当時、YA-MANはヘッドギアを装着し、16オンスのグローブを使用するなど、

安全面に十分配慮した環境で練習を行っていた。

しかし相手のパンチが眼球部を直撃し、

強い衝撃が眼窩底に伝わったことで骨折に至った。

会見では、手術後のYA-MANの映像も公開された。

鼻にはチューブが装着され、左目は焦点が定まらず、通常の顔面骨折とは異なる重篤さをうかがわせる状態だった。

配布された資料によると、今回の負傷は単なる骨折にとどまらない。

骨折部位から眼球周囲の組織が逸脱し、

このまま放置すれば血流障害を起こし、

組織が壊死する危険性があったという。

そのため、医師の判断により早急な手術が必要とされた。

眼窩底骨折は、眼球や視神経に重大な影響を及ぼす可能性がある外傷として知られている。骨折により眼窩内の組織が圧迫されると、血流が遮断され、短時間でも視機能に不可逆的な障害が生じることがある。

実際、国内外の症例では、手術の遅れにより

視力障害や眼球機能の喪失に至ったケースも報告されている。

特に「壊死」が進行した場合、視力回復は極めて困難となり、最悪の場合は眼球摘出を余儀なくされることもある。

今回、早期に手術が行われた背景には、こうした深刻なリスクが存在していた。